2024年02月07日、『韓国銀行』が「2023年12月の国際収支統計」を公表しました。これで2023年が締まったことになります。
以下をご覧ください。まず単月の結果です。
2023年12月
貿易収支:80億3,740万ドル
サービス収支:-25億3,540万ドル
第1次所得収支:24億5,950万ドル
第2次所得収支:-5億4,690万ドル
経常収支(上記4つの合計):74億1,460万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
2023年12月、単月の結果は、経常収支「74億1,460万ドル」で良い結果となりました。なんといっても貿易収支が「80億3,740万ドル」もあったので、これがほぼ経常収支で残った形です。
韓国は貿易収支が十分に大きくないと国が傾く――という構造をそのまま現した結果といえます。
「サービス収支:-25億3,540万ドル」の赤字と「第1次所得収支:24億5,950万ドル」の黒字が、ほぼ「行って来い」で相殺され、「第2次所得収支:-5億4,690万ドル」の赤字分が、貿易収支の黒字から引かれた――数字なのです。
これで2023年が締まったわけですが、通年での結果は以下のようになりました。
貿易収支:340億9,240万ドル
サービス収支:-256億6,000万ドル
第1次所得収支:31,6億530万ドル
第2次所得収支:-45億4,950万ドル
経常収支(上記4つの合計):354億8,820万ドル
2023年の経常収支は約355億ドルで締まっています。
2022年の経常収支の結果は「258億2,860万ドル」でしたので、「96億5,960万ドル」増加しました。
2010年から2023年までの韓国の経常収支の推移を見ると以下のようになります。
一目瞭然ですが、2015年の1,051億ドルを頂点に右肩下がりな傾向で、2022年に300億ドルを切るところまで大きく下げ、2023年は約100億ドル回復した――というのが全体像です。
数字だけ見れば10年前、2013年「772.6億ドル」の半分もないのです(正確には45.9%になった)。
問題は、これがどこまで回復するのか?です。
(吉田ハンチング@dcp)