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米国『Ford』電気自動車事業で「47億ドル」損失。ハイブリッドを全車種に投入

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2023年末の「テスラの墓場」事件に懲りたのか、アメリカ合衆国でも電気自動車の購買意欲が減退しています。読者の皆さまもご存じのとおり、再注目されているのが「ハイブリッド車」で、合衆国の自動車メーカーはハイブリッド車の投入に動いています。

特に注目されるのは『Ford(フォード)』で、2024年02月には「次世代電気自動車は収益性があると判断される場合にのみ発売する」としました。

これは01月の電気自動車の販売台数が大きく減少したからです。01月の電気自動車販売台数は「4,674台」で、対前年同期比「-11%」でした。需要が減退しているので、生産計画を修正しないとマズイ、というわけです。

注目ポイントは、『フォード』の自動車販売台数全体は、01月には「15万2,617台」、対前年同期比で+4.3%と増加している点です。このうちハイブリッド車は「+42.7%」と躍進しました。

つまり、電気自動車が有意に売れなかったのです。

これに先立つ01月には、自社の工場で生産している「F─150ライトニング」(ごっついピックアップトラック)を減産して、内燃機関車のSUV「ブロンコ」とピックアップトラック「レンジャー」を増産する――と発表しています。

実際、『フォード』は電気自動車事業で痛い目に遭っています。

2023年には『フォード』の電気自動車事業は「約47億ドルの赤字」でした。外信の読みでは「2024年にも50億~55億ドルの損失を被るのではないか」となっています。

2024年04月04日、同社は、

・カナダ・オンタリオ州の工場で3列シートの新型EVの生産を始める時期を2年延期
2027年

・合衆国・ネシー州の工場で生産する新型EV(ピックアップトラック)の出荷を1年延期
2026年

と、電気自動車の生産を遅延することを公表。また、

2030年までに、現在内燃機関車として展開しているすべての車種でハイブリッド車を投入する

としました。


↑2024年04月04日『フォード』さんのプレスリリース。「EV、ハイブリッド計画を更新し、製造工場を準備」というものです。

もうからないなとやっと気付いて靴んでみたり、空飛んでみたり」を地でいくような話ですが、『GM』も合衆国・ミシガン工場でのピックアップトラック(電気自動車)の生産を1年延期して、PHV(プラグインハイブリッド)を投入する計画――となっています。

ただし、外信報道では「やがては電気自動車がメインストリームになるという業界のコンセンサスは変わらない」としています。

(吉田ハンチング@dcp)

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