韓国で規模の大きい金融詐欺が増加しているという件を先にご紹介しましたが、「ナニやってんだ」といわざるを得ないどエライ案件が出ました。
公共機関関連の債券に投資するので安全性が高いですよーと顧客を集めていた『オプティマス資産運用』のファンドで「すわ!詐欺だったかも」という事案が見つかり、韓国の監督当局が動き出しています。
発覚したきっかけは、「オプティマスクリエイター25・26号ファンド」が償還の満期前日の2020年06月18日になって、販売会社の『NH投資証券』に満期延長を要請する公文書を送ったことでした。つまり、投資家にお金を返せませんというわけです。
この件を報じた、『ソウル経済』から一部を引用します。
(前略)
満期6カ月のこれらのファンド(オプティマスクリエイター25・26号ファンドのこと:筆者注)は、資産の95%以上を公的機関が発注した建設工事や電算役務関連売上債権としていると報じて販売された。2つのファンドの販売額は217億ウォンだ。
(後略)
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「5,000億『公共機関の売上債券』ファンド詐欺爆発」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
で、『NH投資証券』がどうなっているんだと調べてみると、運用会社が提出した書類に偽造が発見されたのです。
その上、投資先は案内のとおりではなく、「公共機関の売上債権ではなく、他の企業の私募社債が編入されていた」(同記事より引用)ことが判明したのです。
『オプティマス資産運用』は、別のベンダーである『韓国投資証券』にも167億ウォン規模のファンドについて償還中止を通知した。
『韓投投資証券』の関係者は、「今回中断されたファンドの他に来年満期を迎えるファンドの残高は120億ウォン」と述べた。
とのことで、もし同様にウソばかりだったなら被害は甚大になる様相を見せています。
これまで販売されたファンドのうち約3,000億ウォンは満期償還がなされたが、まだ約4,700億ウォンの販売残高が残っている。
ベンダー別では『NH投資証券』約4,400億ウォン、『韓国投資証券』約677億ウォンだ。
とのことですから、計「約5,000億ウォン」が「大丈夫なのか?」なのです。もし「詐欺確定」なら韓国に激震が走るでしょう。続報が出たらまたご紹介します。
(吉田ハンチング@dcp)