アメリカ合衆国、大統領用の保養地、キャンプ・デービッドにおける日米韓首脳会談が無事終了。
これに対して中国はカンカンです。
傑作なことに、韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は、首脳会談後スグに中国当局に韓国の立場を説明する時間を取りました。これは朴振(パク・ジン)長官自身がインタビューに答えて明らかにしています(下掲写真)。
簡単にいえばご機嫌とりです。
何を中国に説明したのか、また中国からのリアクションが気になるところですが、韓国外交部の定例記者ブリーフィングで本件についての質問が記者から出ました。
外交部の報道官は以下のように答えています。
<質問>
朴振(パク・ジン)長官は、昨日のインタビューで日米韓首脳会談の意味について中国に説明したと言いましたが、韓国は個別にコミュニケーションをしたのか、それとも日米韓3者の次元でのコミュニケーションなのか、また、どのような意味を伝え、中国の反応はどうだったのか教えてください。
(『SPNソウル・平壌ニュース』パク・セリム記者)<回答>
3つの質問をいただきました。日米韓3カ国の中国に対するコミュニケーションは、各国がそれぞれに外交チャンネルを通じて行ったと思います。韓国の場合は、ソウルと北京のチャンネルを通じて今回の日米韓首脳会談の主な意味、性格、そして結果などについて説明しました。
日米韓の協力は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に共同対応しながら、インド・太平洋地域の自由・平和・繁栄を拡大することに貢献するという包容的・建設的な協力体を目指しています。
従って、日米韓の協力は特定の国を排除したり、特定の国を疎外する排他的な協力を追求しているわけではありません。
日米韓の協力と中韓の友好関係は決して対立するものではなく、中国とも相互尊重と互恵、共同利益に基づき、健全で成熟した中韓関係を発展させていくというのが韓国政府の基本的な立場です。
また、これに対する中国側の反応については、外交慣例上、具体的な言及は控えさせていただきます。
「特定の国を排除したり、特定の国を疎外する排他的な協力を追求しているわけではありません」と空々しいことを述べているのが傑作です。
このまま中国が「ああそうですか」などと返したわけはなく、どんなリアクションがあったのかはぜひ知りたいところです。なにせ、声明には中国を名指しして批判した箇所もあるのですから。
しかし、報道官は「中国側の反応については、外交慣例上、具体的な言及は控えさせていただきます」とかわしました。
中国の顔を立てなければならないのは分かりますが、中国からすれば参加した段階で「韓国~、アウト~♪」でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)