韓国外交部の趙兌烈(チョ・テヨル)部長(外相に相当)が中国を訪問し、王毅外交部長(外相に相当)と会談を行いしました。
↑王毅さん(右)もすっかり白髪になってしまいました。あのボスの下では気が休まらないことでしょう。
この中韓外相会談に大して、金ちゃんファミリー三代目率いる北朝鮮が「韓国外相の訪中は物乞い外交だ」というコメントを出しました。
「物乞い外交」である点は北朝鮮だって大して変わりません(大朝鮮・中国も同じ)。
「岸田首相と会談するのもやぶさかではない」みたいな秋波を送ってくるのは、「金くれ」「食料くれ」ですから、物乞いです。
本件について韓国外交部が面白いコメントを出していますのでご紹介します。韓国外交部の定例記者ブリーフィングから以下に引用します。
<質問>
北朝鮮が趙兌烈(チョ・テヨル)長官の訪中を乞食外交だと非難しましたが、これに対する外交部の立場はありますか。
(『ソウル・平壌』パク・セリム記者)<回答>
北朝鮮の主張は一考の価値もないと思います。趙長官は今回の訪中時、朝鮮半島の平和・安定と北朝鮮の非核化のための中国の建設的な役割を要請し、中国は大韓民国政策に変わりはないと述べました。
韓国政府は、中韓両国の共同利益である朝鮮半島(原文は「韓半島」)問題の解決に向けて、引き続き中国側と建設的な協力を模索していく予定です。
韓国外交部は、北朝鮮側の罵詈雑言に対して「一考の価値もない」と一蹴しました。
それはいいのですが、「中国は大韓民国政策に変わりはない」――の部分は問題です。
中国外交部のプレスリリースを見る限り、王毅さんがそんなことを述べたとは書いてありません。
↑趙兌烈(チョ・テヨル)さんと王毅さんの会談について、中国外交部が出したプレスリリースには「韓国が『一つの中国』の原則を遵守し、台湾関連問題に適切かつ慎重に対処し、二国間関係の政治的基盤を強化することが期待される。双方はより客観的で前向きなメッセージを発信し、前向きな指導を強化し、人的・文化交流を強化し、二国間関係の世論基盤を強化すべきである」などの韓国に要求することしか書いてありません。北朝鮮関連については「双方はまた、日中韓協力、朝鮮半島情勢、その他共通の懸案事項についても意見交換した」だけです。
王毅さんに「そんなこと言ってないぞ」と怒られないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)