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韓中「通貨スワップ」の謎。2014年の延長報告はあるのに2017年はない

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ある」のか「ない」のか分からなくなってきた「中韓通貨スワップ」ですが、非常に注目されているのに「確実に延長された」と『韓国銀行』のプレスリリースで確認できるのは「2014年」が最後です。

韓国メディアによれば、韓国と中国の「通貨スワップ」は以下のように推移しています。

2008年:締結
2011年:延長
2014年:延長
2017年:延長
2020年:今ココ

順番に『韓国銀行』のサイトに残っているプレスリリースを漁ってみますと、以下のようになります。

2008年:プレスリリースあり
2011年:プレスリリースあり
2014年:プレスリリースあり
2017年:プレスリリースなし
2020年:今ココ


↑中国・韓国の「通貨スワップ」の大本のプレスリリース。日付けは2008年12月12日付け。本文中には「本日(12月12日午後2時、『韓国銀行』と『中国人民銀行』は両国間の通貨スワップ契約(bilateral currency swap arrangement)を締結したと発表する)」と書かれている


↑『韓国銀行』の2011年のプレスリリース。日付けは2011年10月26日付け


↑『韓国銀行』の2014年のプレスリリース

2011年のプレスリリースには「両国の中央銀行が2009.4.20に締結したウォン/元通貨スワップ契約は本日終了」と書かれていますが、不思議なことに2009年04月には該当するプレスリリースはありません。

また2014年のプレスリリースには「スワップ規模(64兆ウォン/3,600億元)は同じであり、更新契約の有効期間は3年(2014.10.11~2017.10.10)である*」と書かれていますが、2017年付けの延長を報告するプレスリリースは見当たりません。

筆者の探し方が悪いだけでしたらいいのですが、「通貨スワップ」については毎度メディアも巻き込んで大騒ぎしているのに、「2017年の延長を報告するプレスリリースが見当たらない」というのはどうにも腑に落ちません。

識者の中に「中韓スワップ」について「そんなものはない」という方がいらっしゃるのは、このように大本の公式発表がたどれないからでもあります。

(吉田ハンチング@dcp)

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