韓国政府および韓国メディアは、韓国株式市場は「コリアディスカウント」の目に遭っていると主張します。つまり、安く評価されている――というわけです。
「オレの真価はこんなものじゃない」という一種の厨二病みたいな話で、韓国人特有の被害妄想の発現と見ることもできます。「市場が決める」という意味が理解できないのです。歴史の事実、真実に目を向けないで、「かくあるべき妄想を語る」という韓国人の態度に通じるものがあります。
株価は上がらないかもしれませんが、お金は韓国に投じられています。
これは事実です。2024年06月12日に『韓国銀行』が公表した「2024年05月以降、国際金融・外国為替市場動向」にもそれは表れています。以下の「外国人証券投資資金の動向」をご覧ください。
2024年05月単月
株式投資:13.4億ドル
債券投資:27.7億ドル
小計:41.1億ドル2024年01~05月累計
株式投資:151.8億ドル
債券投資:59.0億ドル
小計:210.9億ドル
ご注目いただきたいのは、01~05月累計額です。この金額は「買収額 – 売却額」の純買収額、つまりは「買い越し金額」です。
外国人投資家は、韓国株式市場で「151.8億ドル」も買い越しています。
2023年は株式市場での買い越し金額1年間で81.6億ドルでしたから、2024年は5カ月で対前年比1.86倍も買い越したことになるのです。
債券も足した買い越し金額は5カ月で「210.9億ドル」に達しています。2023年は1年間で「188.7億ドル」でしたから、すでに昨年の実績を上回っています。
韓国の皆さんは相変わらずブーブー言ってはいますが、外国人の皆さんはそれなりに評価してお金を投じてはいるのです。上がらないと困るのは、むしろ外国人投資家の皆さんの方でしょう。
外国人投資家の皆さんは、「こりゃ駄目だ」と認識したらお金を抜くのが早いので、金融当局も「韓国は大丈夫」と言い続けなければなりません。それはそれで辛いことですよ。
(吉田ハンチング@dcp)