2024年08月01日、韓国・仁川西区のマンション地下1F駐車場で気自動車火災が発生。
これが韓国で波紋を広げています。
↑08月01日の火災で無惨に丸焼けになった自動車。地下駐車場から運び出すだけでも一苦労です。
初期の報では「被害は40台」だったものが、70台、100台と拡大し、ついに約140台に被害が及んだ――になったのですから、焼け野原じゃん――という大惨事。
韓国の皆さんが「オレのEVは大丈夫だろうな」と疑心暗鬼になっても当然です※。
※全然大丈夫ではありません。
なにせ火元が韓国人の信仰するベンツ(車種は「EQE 350」)だったわけですから、ショックは余計に大きいものでした。
この2024年になってまでベンツを崇めているというのは、ばっかじゃなかろか――なのですが、見栄っ張りな韓国の皆さんは、ベンツとBMWが大好きなのです。「かっこいいオレ」を見せつけるために、無駄に高額なクルマに乗りたがるのです。
人それぞれですので、別に好きなクルマを買えばいいですが、ベンツの電気自動車に搭載されていたのが中国企業製のバッテリーだったことで、さらに事態は混沌となりました。
上掲の先記事でご紹介したとおり、『朝鮮日報』などが「ベンツが中国産のバッテリーを搭載するなんて」と、まるで嘲笑するような記事を出しました。
ところが、08月06日には、韓国企業『SKオン』のバッテリーを搭載した、『起亜自動車』のEV6が充電中に炎上。
「人を呪わば穴二つ」とはよくいったものです。韓国企業製のバッテリーも中国企業産と同じで、全然安全ではないのです。
韓国メディアでは「国民に電気自動車フォビアが広がっている」などと報じています。
※phobia(フォビア)は恐怖症と訳されます。Arachnophobia(アラクノフォビア)なら「クモ恐怖症」です。
いや、だから燃えない電気自動車を造ろうよ
恐怖症も何も、それを国民に広げているのは、ベンツだけではなく、韓国企業産の電気自動車なのですが、それは放置でしょうか。
電気自動車に対する不信感が拡大しているので、『現代自動車』が2025年から、電気自動車に搭載されたバッテリーの劣化状態など7つの情報を公開する――とのこと。
具体的には、電圧・電流・温度、バッテリー充電状態(SOC)、劣化情報(SOH)などです。
これら情報をユーザーが知ることで、火災事故の予防になる――そうです。
『現代自動車』は電気バスについてはすでに情報提示をしているのですが、これを乗用車にも拡大するわけです。
いいことかもしれませんが、生臭い意図が感じられる措置であることも確かです。
――というのは韓国の環境部が、2025年から電気自動車バッテリーの安全情報を提供する機能を搭載し、該当情報を提供する完成車メーカーを対象に30万ウォンの補助金を支援する予定――だからです。
要するに補助金が受けられるようにして、電気自動車を売らんかなという措置にも見えます。
バッテリーの状態が確認できる機能もけっこうですが、そもそも「燃えない電気自動車」を造るのが先でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)