2024年08月01日に韓国も仁川西区のマンションの地下駐車場で火災。クルマ約140台に被害が及ぶという大火事になりました。
火元はベンツの電気自動車「EQE 350」でした。これによって韓国では「ベンツ」に対しての「当たり」が厳しくなっています。「水に落ちた犬を叩く」風を持つ韓国らしい話ですが、ベンツの電気自動車は韓国民からの非難にさらされています。
韓国メディア『EV Lounge』に興味深い記事が出ています。EQE 350から出火したのは「BMS」(Battery Management Systemの略)に不備があったからに違いない――というのです。
同記事から韓国人教授の主張を以下に引用してみます。
(前略)
イ・ホドク『大徳大学』未来自動車学科教授は、「電気自動車火災は必ず事前に兆候が現れる」
とし、
「(仁川の電気自動車火災当時)初期消火がきちんと行われず、長時間炎が続いたという点で延期すると100%に近い確率でベンツBMSが正常に動作しなかっただろう」
と述べた。
続いて教授は「それでもまともな電気自動車BMSを提供している完成車メーカーは『テスラ』と『現代自動車』だけ」
とし「最終的にはすべてのBMSが温度、電流など基本データ以外にさらに多様な異常兆候を幅広く敏感に収集できるはずだ」と付け加えた。
2024年にもなって、いまだにベンツというブランドに対して信仰にも似た信頼性を寄せるのはいかがなものか――ですが、韓国では「ベンツ = 高級車」に対する憧れが存在するのは確かです。高級車だからちゃんとしているとは限らない――という懐疑的な視点が欠けています。
ベンツの電気自動車が火元になったことは確かですが、「裏切られた」という心情が働いているようにも見えます。
それはともかく、この教授はまともなBMSを搭載しているのは『Tesla(テスラ)』と『現代自動車』だけだ――と断言しており、要はベンツに不備があったと腐しています。
先にご紹介したとおり、最近その『テスラ』のSemiトラックはアメリカ合衆国の高速道路で炎上、『現代自動車』の電気自動車だったこれまでに何度も火事を起こしています。
さあ果たして、『テスラ』と『現代自動車』のBMSだけがまともと断言できるのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)