2024年08月26日、韓国の科学技術情報通信部は、同日開催された「国家科学技術諮問会議」において「第1次国家戦略技術育成基本計画」を公表しました。
この文書の主旨について以下のように書いています。
大韓民国科学技術主権青写真： 第1次国家戦略技術育成基本計画（’24～’28）」を別紙の通り議決した。
提案理由
○グローバル技術覇権競争時代、次世代戦略技術力強化を通じた科学技術主権および技術安全保障力量の確保が切実な時期であり、そのための汎省庁レベルの戦略策定が必要「国家戦略技術育成に関する特別法」第5条に基づき、「超格差大韓民国」跳躍のための「大韓民国科学技術主権の青写真」提示を目指し、今後5年間の政策課題を設定する法定基本計画を策定・施行しようとするものである。
「科学技術主権」ってなんだ？――なのですが、「技術安全保障力量の確保が切実な時期」だそうです。いつも必要で普段の努力を続けてるものだと思われるのですが、「ベンチマーク」という名の技術剽窃に励んできた韓国には「そのような時期」が必要なのでしょう。
以下がその長い文書（PDFで51pもあります）の一部ですが――。
↑黄色のマーカー部分が「12大国家戦略技術分野に5年間で30兆ウォン以上を投資するの部分です。⇒参照・引用元：『韓国 科学技術情報通信部』公式サイト「대한민국 과학기술주권 청사진, 제1차 국가전략기술 육성 기본계획(’24-28) 수립」
韓国政府が定めた「12大国家戦略技術分野」に5年間で30兆ウォン以上を投資する――としました。
「12大国家戦略技術分野」というのは以下です。
半導体
二次電池
次世代通信
人工知能（AI）
先端バイオ
モビリティー
先端ロボット製造
サイバーセキュリティー
次世代原子力
量子
航空宇宙・海洋
水素
一覧すればすぐにお分かりいただけますが、韓国に基礎技術の基盤があるものはありません。まだしもマシなのは「メモリー半導体」と「（今でもしつこく開発を行っているという意味で）原子力」ぐらいのもの。
また「剽窃してきて付け焼き刃でなんとかしよう」というのでしょうか。
こらを今から育成しようというのです。しかも、5年間で30兆ウォンですから、1年間で6兆ウォン。単純に12で割ると、1分野当たり5,000億ウォン。ざっくりに1／10で日本円にすると、1分野当たり1年「500億円」です。
少なすぎて無理でしょう。
尹錫悦（ユン・ソギョル）政権は国政課題として「超格差戦略技術の育成で科学技術G5への飛躍」を掲げていますので、大風呂敷を広げるのは分かりますが、「超格差技術」などというものは韓国にはありません。
今から育成してなんとかしようという話ですので、これはもう「他所からパクってこよう」になります。日本企業の皆さんは、絶対に韓国企業や韓国政府の甘言に乗らないようにしてください。
パックって「韓国独自の超格差技術」などと言い出しますから。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
