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韓国外相「日・中・韓に新たな活力を吹き込もう」。日・中「えっ?」

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日本からすると「あっちに行って2人で話し合ってくれよ」と言いたくなるような話です。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、親米に舵を切って1年以上経過し、ここまで来ましたが、中国からの報復を恐れる状況となっています。

半導体を中心とするアメリカ合衆国と中国の対立が深化し、いよいよ中国の反応が激烈になってきたからです。中国は来たる08月01日に「ガリウム・ゲルマニウムの輸出厳格化」を施行しますが、これは明らかに日本をターゲットにしたものです。

『JOGMEC』のデータによれば、例えばガリウムは世界需要の約44%を日本が消費しています(2017年のデータ)ので、07月23日に施行する日本の半導体製造装置輸出管理強化への報復と見るのが自然です。

韓国が恐れているのは、中国の牙が完全に韓国に向くことです。先にご紹介したとおり、韓国の海関総署には、すでに「韓国から輸入される貨物に対する検査を強化せよ」という内々の指示が飛んでいる――という報道が出ています(Money1では以下の記事でご紹介しました)。

中国「韓国に断固たる措置」を開始か。韓国からの輸入を税関で締める
韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が訪米し、アメリカ合衆国バイデン大統領と首脳会談を行い、韓国のいう「血盟」を世界にアピールしました。ワシントン宣言を行い、「核」についても一定の成果を挙げたとしていますが、これが中国を怒らせています。中国...

『ソウル経済』の記事が正しければ、2023年04月25日の段階で、韓国からの輸入を規制する内示が出ていたことになります。

読者の皆さまもご存じのとおり、貿易一本で食べている韓国は現在貿易の収支が苦しい状況です。

2023年06月は(通関ベース)でなんとか黒字になりましたが、05月まで15カ月連続の貿易赤字という不名誉な記録を作ってしまいました。ここまで赤字の連続は通貨危機時までさかのぼらないとありません。

なんとか対中国への輸出を増やしたいと焦っています。この状況で中国からの輸出規制が襲いかかったらどうなるでしょうか。

韓国は中国に代わる「輸出で大もうけできる市場が見つかるまで」の時間を稼がないといけません(もし、そんな市場があれば……ですが)。

このような状況ですから、韓国は必死になって中国の顔色をうかがっているものと推測されます。推測ですが、傍証が出ました。

インドネシア・ジャカルタで開催された「ASEAN+3」会議で、実に1年ぶりに日中韓の外交Topが顔をそろえました。

「+3」の「3」は、日本・韓国・中国です。

日本:林芳正外務大臣
韓国:朴振(パク・ジン)外交部長官
中国:王毅政治局委員(外交統括)

この機会に韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は以下のように述べました。

「ASEAN+3の『3』に該当する韓国・中国・日本の協力に新たな活力と動力を注入しなければならない

「そのため、ここにいる私の2人の友人(王政治局員と林外相)と緊密に交流し、今年末には3カ国首脳会議の再開を推進したい

「日中韓の協力に新たな活力と動力を注入しなければならない」そうです。また、「2023年末の3カ国首脳会談再開」を目指すとなっています。

2023年07月14日22:33現在、日本の外務省、韓国の外交部共に、そのような内容のプレスリリースは出ておりません。従ってこれは、韓国外交部が勝手に自分たちの思惑を述べたものと思われます。

韓国は日本を盾にして中国と当たるつもりです。自国だけでは蹂躙されるだけでどうにもなりませんから。日本は、「韓国に対する中国からの圧力」の分まで引き受けてやる必要はありません。

韓国はG8の国らしく、自力で戦ってみるのはいかがでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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