おススメ記事

中国・最悪「乳児の売買」が発覚。男の子16万元。女の子14万元

広告

ことほどさように中国というのは人権・人命が軽んじられている国です。

人身売買、それも乳児の売買を行っていた人物が潜入調査で見つかりました。

『紅星新聞』が2024年10月18日に報じた記事です。


↑『紅星新聞』の報道。オリジナルはこの記事です。

同紙の記者が、「赤ちゃんの購入と出生証明書の取得を希望する購入者」になりすまし、人身売買反対運動のボランティアである「上官正义(上官正義)」さんと共に、山東省臨沂市のレストランで「仲介業者」である鍾某某(仮名:以下「鍾さん」と表記)と会いました。

「おとり捜査」ならぬ「おとり取材」です。

ちなみにこの「上官正義」さんは潜入調査を数多くこなしてきた人物です。

取材中も「仲介業者」鍾さんは次々と電話で「顧客」にアドバイスを行い、子供の戸籍登録方法まで指導していたとのことです。以下に取材の動画も上がっています。

男の子は16万元、女の子は14万元

この仲介業者・鍾さんは「男の子も女の子も買える。産婦が準備でき次第、子供を用意する。今年は20人以上を売った」と述べました。

紛うことなき人身売買で、

男児:16万元(約336万8,000円)
女児:14万元(約294万7,000円)

と明言しています。

元円の換算は2024年10月20日の「1元=21.05円」で行いました。

購入が決まれば、定金(前金)を支払い、両親の身分証を提出するだけで、あとは子供の引き渡しを待てばいい――ととのこと。

仲介業者・鍾さんは「この仕事を7年間続けており、トラブルは一度もなかった」と話し、顧客が前金を支払ったとされる銀行の振込履歴のスクリーンショットも見せました。

新生児を入手するまでの手口

仲介業者・鍾さんによると、子供の出産当日に病院の入口で待機し、健康診断を終えた新生児については、買い手の「父親」が署名をするだけで引き渡される――とのこと。

同時に、仲介業者・鍾さんは「出生医学証明書も顧客の名前で発行すること」を約束しています。これは医療関係者にツテがなければできないことでしょう。

仲介業者・鍾さんは、赤ちゃんは「予期せぬ妊娠をしたが子供を育てたくない若い女性から買い取っている」と述べています。

多くの場合、大学生が実母となっており、仲介業者は「外見や身長、体型」などの基準に合った母親の子供のみを扱うといいます。基準に合わない場合、その「供給元」は受け入れないと説明しています。

医療関係者がグルでないとできない!

男の子の方が高価なことから、需要が高いことが分かります。しかし、妊娠した時点で目安をつけるのであれば、お腹のなかの赤ちゃんの性別が分かっていなければなりません。

しかし、中国では胎児の性別鑑定は違法なのです。

ただし、この鑑別もお金さえ払えば行ってくれる業者・人がいるのが中国。

今回の取材では、仲介業者・鍾さんは「病院内に内通者がいるため、簡単に鑑定できる」と自慢げに話しています。

また「顧客は母親と直接顔を合わせることはなく、お互いの身元は不明のまま」で済むとのこと。「もし赤ちゃんが健康でない、または性別が希望と異なる場合、全額返金にも応じる」そうです。

母親から生まれたばかりの赤ちゃんを取り上げ、赤の他人に渡すわけですから、医療関係者を巻き込んでいなければできない相談です。

何から何まで手配できる人身売買

仲介業者・鍾さんは、「不明な経路の乳児でも、2万元(約42万1,000円)で予防接種証を手配し、18万元(約378万9,000円)で『正規の』出生証明書を病院から発行できる」と述べました。

さらに、「子供の戸籍登録の手続きも行える」と語っています。

仲介業者・鍾さんは「子供の売買でも戸籍登録の支援でも、一度も問題が起きたことはない」と強調し、1人の子供を売るごとに約5,000元(約10万5,250円)の利益を得ていると自慢しました。

男の子の赤ちゃんが16万元ですから、この仲介業者・鍾さんの取り分約5,000元は3.1%ということになります。

この人身売買のそれぞれの過程で関わった人々、実際のお母さんやお父さん、医療関係者の取り分はどのように分配されているのでしょうか。

当局への通報はされたが……

『紅星新聞』の同記事の結びは以下のようになっています。

(前略)
その後、『紅星新聞』と上官正義が身分を明かし、仲介業者の鍾さんに対し「警察に自首するよう」説得したところ、彼女は「そのようなことは一切していない」と否認しました。

18日、鍾さんとその背後の組織による違法行為の疑いについて、『紅星新聞』と上官正義は、臨沂市の公安機関に通報し、収集した証拠を提出した。

一応、公安当局への通報はしたそうですが、驚くのは得々と語っていた仲介業者・鍾さんが慌てて「全面否認」に走ったことです。

問題は――公安がきちんと捜査して、一味を全部司法、裁きの場に送れるか?――です。

自供させれば芋づる式に関係者を一網打尽にできるはずですが、中国共産党のメンバーがいたら、あるいは中国共産党の上位者がいたら、その人物をも裁けるでしょうか。

もっともここまで報道が出てしまうと、たとえ中国共産党の一員が関係者だとしても裁かざるを得ないでしょう。あるいは、中国共産党中央は、このように中国共産党の一員であっても不公正な者があれば厳罰に処すのだ――と見せしめに使うかもしれません。

なにせ人身売買ですから。もし罪を逃れる者があった――といった話が出たら、それこそ中国共産党は世界的に猛烈な非難を浴びることになるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました