2024年12月04日、『韓国銀行』が2024年11月末時点での外貨準備高を公表しました。以下です。
2024年11月
外貨準備高:4,154億ドル(約62兆5,052億円)※
前月比:-3億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,724億ドル(約56兆350億円)
(証券類)
前月比:-9億ドル⇒Deposits:191億ドル(約2兆8,740億円)
(現預金)
前月比:+7億ドル⇒SDRs:149億ドル(約2兆2,420億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-2億ドル⇒IMF position:42億ドル(約6,320億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約7,223億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2024年12月04日「1ドル=150.47円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(November 2024)」
11月は、対前月比で3億ドル減少。
Securities(証券類)は9億ドル減りましたが、現金たるDeposits(預金)は7億ドル増加しました。
2022年01月からここまでの外貨準備高の推移を見ると以下のようになります。
2022年01月には「4,615億ドル」あったものが、2024年11月には「4,154億ドル」ですから、この期間にほぼ500億ドル減ったわけです。
ずいぶん前にご紹介しましたが、韓国は外貨準備を積めなくなっています。
今回の外貨準備高の増減について、『韓国銀行』は以下のように説明しています。
↑黄色のマーカーが増減についての説明部分。○運用収益が発生し、金融機関の外貨預金も増加したが、ドル高によるその他通貨外貨資産のドル換算額が減少したことが主な要因。
※11月中のドル指数は約2.0%上昇
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年11月末の為替保有額」
ドルが強くなって、その他外貨建て資産をドル換算すると、安くなってしまったのが原因としてます。
2022年、2023年と外貨準備高は毎年10月が最も低かったのですが、そのアノマリーは崩されました。2024年の11月は対前月で外貨準備は縮小しました。
すでに12月となっていますが、当月がいくらで締まるのかに注目したいところです。
(柏ケミカル@dcp)