2024年12月12日、『韓国銀行』が「2024年11月の国際金融・外国為替市場動向」を公表しました。
「韓国からの資金抜け」の状況を示すデータがあるので、ご紹介します。株式市場と債券市場における、外国人投資家の資金投入を示しています。
※数字は純買収の金額を示します。「買収金額 – 売却金額」ですので、売却金額の方が大きければマイナスになります。つまりそれだけ外国人投資家が資金を市場から抜いたことを意味しています。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年11月の国際金融・外国為替市場動向」
11月は株式市場と債券市場合わせて「-21.4億ドル」。21.4億ドルの資金流出となりました。
上の表組では、株式市場・債券市場の動向が把握しにくいかもしれませんので、それぞれに分けてグラフ化すると以下のようになります。まず、株式市場。
上掲のとおり、2024年08~11月に外国人投資家は、韓国株式市場から資金を抜き続けています。
次に債券市場。
韓国政府は、外国人投資家による株式市場からの資金流出は続いているが、債券市場には資金を投入している――としてきました。
なるほど、08~10月は債券市場には資金投入が見られました。しかし、11月になってその資金投入が急速に縮小しました。
10月は40.5億ドルの資金流入だったのに、11月は8.1億ドルですから、80%も減少したのです。
さらに注意しなければならないのは、株式・債券合わせて、09月から流出の方が大きくなっていることです(マイナスに転落)。つまりは、株式 ⇒ 債券の資金移動ではなく、韓国そのものから資金を抜く状況になっている――ということです。
韓国政府は最近、「韓国への投資を促進する」という動きを強めていますが、まるで中国のようです。韓国が中国のように、上から下まで口をそろえて「韓国よいとこ、投資に最適」などと言い出さないか、ご注目ください。
あ、現在韓国には事実上「大統領がいない」のでしたね。
(吉田ハンチング@dcp)