世界Topは『三菱UFJ』95億ドル。韓国は日本の銀行がなければ海外PF事業もできない。

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先にご紹介した、韓国にはG-SIBに選ばれた銀行が一行もない――という話の続きのような件です。

韓国の金融は脆弱で、世界的な影響力はほとんどありません。韓国メディア『ソウル経済』が嘆き節の記事を追記しました。日本の金融機関がなければ、韓国は海外でPF(プロジェクトファイナンス)事業も展開できない、井の中の蛙のようなものなのだ――と指摘しています。

同記事から一部を以下に引きます。

日本の大手銀行が大規模な海外建設事業や発電所建設などに必要なプロジェクトファイナンス(PF)主管会社の強者の地位を固める一方、韓国の国内銀行はグローバル業界で疎外されていることが分かった。

銀行規模が小さいため、融資金利が高く、与信限度額にも制限があるためだ。

(中略)

金融界によると、グローバル金融市場で最高のPF事業者と評価される大手銀行は『JPモルガン・チェース』と『シティグループ』、『バンク・オブ・アメリカ(BofA)』、『ウェルズ・ファーゴ』、『ゴールドマン・サックス』などだ。

欧州系銀行もあるが、『BNPパリバ』と『ソシエテジェネラル』・『クレディ・アグリコル』などが代表的だ。

特に、日本の銀行はPFで頭角を現している。

『みずほフィナンシャルグループ』と『三菱UFJファイナンシャル』は、世界金融市場で有数のPF強者だ。

『IJグローバル』によると、2023年上半期のグローバルファイナンシング斡旋事業者(MLA)ディール規模1位は日本の『三菱UFJ』で、95億9,700万ドル(約13兆8600億ウォン)規模のプロジェクトを遂行したと集計された。

2位も日本の大手金融会社である『三井住友銀行』(SMBC)が占めた。

『SMBC』のPF手配規模は77億9,300万ドルだ。

3位も日本系の『みずほ』(70億600万ドル)が占め、1~3位を独占した。

一方、韓国系金融会社は20位まで1社もランクインしなかった。

韓国が位置するアジア太平洋(APAC)地域でも日本系が強さを見せた。

1位は『SMBC』で24億3,300万ドルのディールを手配し、2位(『三菱UFJ』15億3,700万ドル)と4位(『みずほ』11億7,500万ドル)を日本系が占めた。

3位は香港系『HSBC』で12億3,300万ドル相当の案件をアレンジした。

アジア太平洋地域でも韓国金融会社は20位以内に入らなかった。
(後略)

『IJグローバル』(IJ Global) は、インフラおよびプロジェクトファイナンス(PF)に関する国際的な金融情報を提供する専門メディアです:引用者注


↑『IJ Global』公式サイト/スクリーンキャプチャー

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「世界1位は日本の三菱UFJ…韓国の銀行は日本なしでは海外PFもできず」

韓国の銀行など全く日本のメガバンクには太刀打ちできないのです。また、以下の指摘も注目に値するでしょう。

(前略)
金融界では、韓国企業の海外進出や大規模な事業受注の際、日本の銀行のPF主管がなければ事業が事実上不可能だという話が出ている。

日本の銀行の場合、低金利と長年の経験を基にPFに強みを持ち、融資団の募集も容易である。

韓国の銀行は、日本や主要金融会社が主管するPFに参加する形にとどまるのが現実だ。

日本の銀行はしばらくの間、「ゼロ金利」に支えられ、大規模な資金を動員してPFに注力してきた。

金融界のある関係者は「韓国の銀行の場合、基本的に海外銀行に比べて規模が小さく、ドルなど資金調達金利が高く、相対的に競争力が不足しているのが事実」としながらも「井の中の蛙のように営業してきた影響を無視できない」と指摘した。
(後略)

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「世界1位は日本の三菱UFJ…韓国の銀行は日本なしでは海外PFもできず」

「韓国の銀行はちまちまと国内の金利商売に精を出してきたのが原因だ」などという指摘もしていますが、そもそも韓国の銀行と日本のメガバンクでは資金力や経験(これについては問題もあります)が段違いです。

同記事内では「韓国の経済力と製造業の水準を考慮すると、PF事業を円滑に進めることができる大型銀行が必要だ」などと書いていますが、そんなことができるような国ではありません。

国内のPF問題だけでアップアップしているというのが現状なのですから。

(吉田ハンチング@dcp)

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