定点観測です。韓国の関税庁が「2025年02月01~20日の輸出入現況」のデータを公開しました。
以下です。
2025年02月01~20日
輸出:353億1,600万ドル(16.0%)
輸入:345億1,200万ドル(7.7%)
貿易収支(輸出 – 輸入):8億400万ドル2025年01月01~02月20日累計
輸出:844億4,400万ドル(-0.8%)
輸入:855億ドル(-1.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-10億5,600万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2025年02月01~20日の輸出入現況」
今回の結果が面白いのは、輸出が対前年同期比で16.0%も伸びていることです。これは、単に営業日が前年同期より2.5日多かったためです(2024年は13.0日)。
結果を1日平均輸出額にすると、実は「-2.7%」になります。韓国にとって最も大事な輸出額は実は減少しているのです。
しかし、大事なのは輸出額よりも「黒字額」です。韓国は貿易で十分な黒字が出ないとすぐに国が傾くからです。
2024年の02月01~20日が「-13億6,900万ドル」でしたから「8億400万ドル」と黒字になっているのは、前年よりもはるかにマシです。
韓国は1カ月のうち、最後の10日間で赤黒をひっくり返す――というのが普通でしたから、これよりは良いでしょう。いつもの例からいえば、黒字幅をより伸ばせそうです。
では、輸出品目はどのような数字になっているでしょうか。主力輸出品目を見てみましょう。
2025年02月01~20日
半導体:64億5,600万ドル(+22.1%)※( )内は対前年同期比の増減
半導体の輸出金額は月央で約64.5億ドル。100億ドルを割るぐらいになりそうです。さすがに以前のように対前年同期比+30,40%という数字にはなっていませんが、22.1%なら好調でしょう。
対国・地域の輸出入ですが、以下のようになっています。
対中国貿易だけ抜き出すと以下のようになります。
2025年02月01~20日 対中国貿易
輸出:66億2,700万ドル(13.6%)
輸入:65億4,200万ドル(-1.7%)
貿易収支(輸出 – 輸入):8,500万ドル
わずか「8,500万ドル」ですが、なんとか黒字です。
これは最後の10日間で赤字に転落しないのか注視する必要があります。
(吉田ハンチング@dcp)