韓国では大統領選挙に向けて政治の季節となっております。
『共に民主党』の統一候補である李在明(イ・ジェミョン)さんが予定どおり、圧勝の勢いで選挙戦を進めています。
↑李在明(イ・ジェミョン)さんの遊説風景。まさに独裁者というべき絵面になっていますが、射程2kmの狙撃銃が密輸されたという情報があり、防弾ガラスの向こうから演説を行っています。この防弾ガラスというのは「政府機関、司法などに圧力をかけて自分を守っている」というメタファーになってるのではないでしょうか。
李在明(イ・ジェミョン)さんが面白いことを言っていますのでご紹介します。
「第2、第3の内乱が続いており、依然として内乱の追随勢力が国家機関のあちこちに残り、第4、第5の内乱を策動している。06月03日にはこの内乱を完全に鎮圧しよう」
2024年12月03日に尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が宣布した非常戒厳を「内乱」と規定し、内乱がまだ続いていると述べました。
李在明(イ・ジェミョン)さんは「国民統合」を叫んでいたはずですが、『国民の力』や保守寄り勢力を「鎮圧」しようなどと言っているのです。李在明(イ・ジェミョン)さんの言う「統合」は、敵対勢力を排除して統合しよう――です。
さらに以下の発言。
「痛ましい近現代史は終わっていない。いまだに内乱は続いている」
「06月03日には、銃弾よりも強力な投票用紙で彼らを選別し、確実に鎮圧しよう」
「今回の選挙は、民主主義を守る聖戦だ」
ついに「聖戦」と言い出しました。
防弾ガラスを巡らせて遊説している李在明(イ・ジェミョン)さんに対して、『国民の力』統一候補の金文洙(キム・ムンス)さんは、「防弾遊説だ」と批判(揶揄)しています。
この揶揄に対して、李在明(イ・ジェミョン)さんは、
「防弾ガラスを設置して演説する私の気持ちが楽だと思うか」
「こうした状況を作った政治勢力が『国民の力』ではないか」
「反省すべき者たちが国民を愚弄し、首を刺された政治家をネタにしてふざけてよいのか」
と反論。上着をはだけて防弾チョッキを見せたり、2024年01月に襲撃された際の首の傷に触れたりしました。
いや怪しげな情報を使って防弾チョッキを着込み、防弾ガラスを巡らせているのは「あんたが勝手にやってることだろ」――なのですが、これまたアピールであって、まじめに自分の身を心配しているとは思えません。
韓国では大統領選挙という茶番が行われています。
(吉田ハンチング@dcp)