北朝鮮・金正恩の眼前で新型駆逐艦「2番艦」進水式が大失敗! 船底に穴

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北朝鮮の金ちゃんファミリー三代目も大激怒――という話が出ました。

先にMoney1でもご紹介した、北朝鮮艦艇の中で最大級の艦として、2025年04月25日に進水式を行い、大々的にお披露目した「崔賢チェ・ヒョン級」1番艦。お披露目は南浦造船所にて行われました(上掲写真)。

【北朝鮮版の】イージス駆逐艦を公開。ポンコツ半島国家が大言壮語。
2025年04月25日、北朝鮮は金正恩総書記が出席し、南浦造船所において5千トン級とされる新型艦のお披露目を行いました。↑金正恩さんは列車で港に到着し、式典に赴いた模様。↑北朝鮮最大の艦艇が完成。​この新型駆逐艦は「崔賢チェ・ヒョン級」と名...

ところが……。

2025年05月22日、『朝鮮中央通信』は――、

「新たに建造された5,000トン級駆逐艦の進水式が21日、清津造船所で実施された」

「駆逐艦の進水過程で重大な事故が発生した」

「進水過程での未熟な指揮と操作上の不注意により、台車移動の平行性を確保できなかった結果、艦尾部分の進水台車が先に外れて座礁し、一部区間の船底に穴が開き、艦のバランスが破壊され、艦首部分が船台から外れなかった重大な事故」

――と報じました。

これは先にお披露目を行ったものとは別の艦で、同クラスの2番艦と見られます。

船を側面へスライドさせて水面に浮かべる過程で、艦尾側が先に沈下し、船底部に穴が開いて艦首は台車に引っかかったママになった――というのです。

『朝鮮中央通信』の報道が正しいのであれば、先の1番艦は「南浦造船所」でお披露目があり、今回の2番艦は「清津造船所」です。


↑衛星写真に捉えられた「清津造船所」で建造されている(恐らく)2番艦。確かに、横にスライドさせるための台車が写っています。

本件について、合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長は、

「米韓情報当局は、北朝鮮の清津港に大型艦艇の進水動向を事前に追跡監視しており、側面進水が失敗したと評価する」

「大きさや規模などを見ると、チェ·ヒョンホと似たような装備を備えるものと見ており、現在、海に倒れている

――と述べました。

海に倒れちゃったそうですから、新型の2番艦は大失敗しました。


↑転覆しちゃった新型護衛艦の無惨な姿。「出来もせん」のに無理してやるからこういうことになるのです。

金ちゃんファミリー三代目・金正恩さんはカンカンに怒っているようで、『朝鮮中央通信』は、金正恩さんが以下のように述べたと書いています。

「これは純粋な不注意と無責任、非科学的な経験主義によって引き起こされた、決して起こり得ず、決して許すことのできない重大な事故であり、犯罪的な行為だ」

「わが国の尊厳と自尊心を一瞬で失わせた今回の事故の責任者である党中央委員会軍事工業部、国家科学院力学研究所、金策工業総合大学、中央船舶設計研究所をはじめとする関連機関と清津造船所の関係者の無責任な過失は、来月開催される党中央委員会全体会議で取り扱わざるを得ない」

同紙によると、この進水式を金正恩さんも一部始終を見ていた、とのこと。

想像するだに「コント」のような光景ですし、いわば「御前進水式」で大失敗したわけですから、三代目が激怒するのも当然でしょう。

それにしても、なぜ自らこのような大失敗を報道したのかが気になるところです。

韓国メディアでは――「失敗は許さない」と宣言して内部統制を強めるためではないか――などと推測しています。

「駆逐艦を緊急に元の状態に復旧することは、単なる実務的な問題ではなく、国家の権威と直結した問題だ」

「党中央委員会06月全体会議までに無条件で完了させなければならない」

――と金正恩さんが述べているそうなので、急いで浮かべないとなりませんね。

(吉田ハンチング@dcp)

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