韓国メディアが「ふーん……」という面白い記事を出しています。

↑『Tesla』の「model Y juniper」。
『Tesla(テスラ)』の電気自動車は日本より韓国でよく売れている――というのです。
『ソウル経済』の記事から一部を以下に引きます。
(前略)
まず韓国内の販売台数です。『Carsユー』データ研究所によると、『テスラ』は国内で今年01〜07月に2万6,585台を販売しました。
『テスラ』は2023年からリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載した中国製の低価格「モデルY」を投入し、昨年は2万9,754台という過去最多販売記録を樹立した経緯がある。
この勢いに乗り、今年05月には2017年の国内輸入車市場参入以来、初めて月間販売1位ブランドに上り詰めた。
(中略)
ここで日本の状況を見てみよう。
日本自動車販売協会連合会(JADA)の統計を通じて『テスラ』の販売台数を直接推算した結果、日本での『テスラ』電気自動車の今年01~07月の販売台数は5,606台だった。
2024年01~07月の販売台数(3,068台)に比べて82.7%も増加した。
増加率は高かったものの、絶対的な販売台数で見ると韓国の方が4.7倍も多く売れている計算になる。
『テスラ』はJADAに加盟していないため、公式統計には販売台数が出ないが、日本のメディアは「その他ブランド」乗用車販売台数がテスラ電気自動車に該当すると伝えた。
(後略)
韓国:2万6,585台
日本:5,606台
――ですから、『テスラ』車は、韓国では日本の4.74倍売れていることになります。
約5倍です。
同記事で面白いのは、なぜ日本では『テスラ』が。韓国の1/5しか売れないのか――について考察した部分です。以下に引いてみます。
(前略)
完成車業界では、これ(テスラ車が売れないこと:引用者注)について、日本におけるハイブリッド車への高い嗜好が電気自動車の劣勢の原因だと見ている。ハイブリッドの強者であるトヨタのブランド力を、テスラが打ち破れていないということだ。
実際、昨年の日本国内市場におけるハイブリッド(HEV)車のシェアは61.1%に達した。
一方、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は4万3,132台で市場シェア1.7%、純粋電気自動車(BEV)は3万4,057台でシェア1.4%にとどまった。
韓国の場合、昨年時点で全販売車両のうち電気自動車の割合は18.9%だ。
李在明(イ・ジェミョン)政権が電気自動車に優しい政策を展開すると見られることから、国内での電気自動車比率は引き続き高まるという見方が出ている。
(後略)
ご注目いただきたいのは、韓国における電気自動車の割合です。
電気自動車に全振りしたのに、実は新車販売の18.9%しか電気自動車ではないのです。
(吉田ハンチング@dcp)






