2025年08月11日、韓国の関税庁が「2025年08月01~10日の輸出入状況」のデータを公表しました。以下です。
2025年08月01~10日
輸出:147億500万ドル(-4.3%)
輸入:158億8,000万ドル(-13.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-11億7,500万ドル2025年01月01日~08月10日
輸出:4,102億7,400万ドル(0.6%)
輸入:3,769億9,500万ドル(-1.8%)
貿易収支(輸出 – 輸入):332億7,900万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2025年08月01~10日の輸出入状況」
08月01~10日の貿易収支は「11億7,500万ドル」の赤字でした。月初の10日間が貿易赤字なのは毎度のことなので、これについては問題ありません。
主要輸出品目の状況は以下のようになっています。
| 主要品目 | 金額 | 増減率 |
|---|---|---|
| 半導体 | 3,897 | 12.0 |
| 石油製品 | 1,223 | ▲19.4 |
| 船舶 | 1,123 | 81.3 |
| 乗用車 | 950 | 8.5 |
| 鉄鋼製品 | 863 | ▲18.8 |
| 無線通信機器 | 518 | ▲4.5 |
| 自動車部品 | 351 | ▲13.0 |
| コンピュータ周辺機器 | 245 | ▲18.7 |
| 精密機器 | 223 | ▲8.9 |
| 家電製品 | 124 | 42.7 |
※単位は百万ドル、▲はマイナスの意味。韓国関税庁が公表したデータを和訳。
対前年同期比で半導体は「+12.0%」と好調ですが、石油製品:-19.4%) 、無線通信機器:-4.5%などは不調。
気になるのは、全体の金額に占める半導体の比重が「26.5%」と3.9%ポイントも増加している点です。これまでは20%内外で締まっていたのですが、半導体依存が高まっているのです。
まだ月初なので、これがどこで締まるのか月末まで注視する必要があるでしょう。
なぜかというと「半導体コケたらいよいよおしまい」な状況となるからです。
主要な貿易相手国への輸出金額は以下のようになっています。
| 主要国 | 金額 | 増減率 |
|---|---|---|
| 中国 | 2,880 | ▲10.0 |
| アメリカ合衆国 | 2,070 | ▲14.2 |
| ベトナム | 1,645 | 4.1 |
| 台湾 | 1,153 | 47.4 |
| 欧州連合 | 972 | ▲34.8 |
| シンガポール | 931 | 162.5 |
| 日本 | 536 | ▲20.3 |
| 香港 | 439 | 51.4 |
| インド | 367 | ▲22.4 |
| マレーシア | 262 | ▲7.7 |
※単位は百万ドル、▲はマイナスの意味。韓国関税庁が公表したデータを和訳。
ご注目いただきたいのは、月初ながら対前年同期比で「対合衆国:-14.2%」、「対EU:-34.8%」と主要市場で激減していることです。
こちらも08月がどのように締まるのか注視する必要があります。
対中国貿易の収支は以下のようになります。
対中国貿易:2025年08月01~10日
輸出:28億8,000万ドル
輸入:32億3,100万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-3億5,100万ドル
対中国貿易は赤字がすっかり固定しており、これはもはや覆せないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)







