どんどん増える空き家……どこが空き家率が高いの?

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東京では2020年のオリンピックに向けて不動産家価格が上昇しているといわれます。また、それを見越して国内の開発に当たる企業の株式に注目されています。これは内需に当たる企業ですから、あまり円高に左右されないし……というわけです。

東京の不動産がうっすら熱い一方で、日本の「空き家率」が増加しているのをご存じでしょうか? 年々人口が減っていることや、住宅の買い控えが進んでいることなどさまざまな要因があるそうですが、実際どれだけの家が空き家となっているのでしょうか?

■年々増える住宅数と世帯数

総務省の「平成25年住宅・土地統計調査速報集計結果」によると、2013年10月の時点で日本全国の総住宅数は6,063万戸、総世帯数は5,246万世帯となっています。それぞれの数字は年々増加しており、2008年(平成20年)と比べると、総住宅数5.3%(305万戸)、総世帯数は5.0%(248万世帯)増加しています。

1963年(昭和38年)以前は、今とは逆で世帯数の方が多かったそうですが、1968年(昭和43年)に逆転し、それ以降は常に住宅数の方が上回っています。

また、総住宅数のうち、3割ほどが関東大都市圏の住宅です。いかに関東大都市圏に物件が集中しているかということですね。

■甲信、四国地方の空き家率が高い

次に、空き家率を調べてみました。

同じく「平成25年住宅・土地統計調査速報集計結果」によると、総住宅数6,063万戸のうち、空き家になっている戸数は820万戸。全体の13.5%に当たります。空き家数は5年前と比べると8.3%(63万戸)も増えており、この13.5%という数字は過去最高です。

都道府県別に見た場合は、このような順位になっています。

1位 山梨県……17.2%
2位 愛媛県……16.9%
3位 高知県……16.8%
4位 徳島県……16.6%
4位 香川県……16.6%
6位 和歌山県……16.5%
6位 鹿児島県……16.5%
8位 山口県……15.6%
9位 岡山県……15.4%
10位 広島県……15.3%
11位 長崎県……14.9%
12位 三重県……14.8%
12位 大分県……14.8%
14位 栃木県……14.7%
14位 群馬県……14.7%
16位 長野県……14.6%
17位 大阪府……14.5%
18位 岐阜県……14.2%
19位 石川県……14.1%
20位 島根県……14.0%
21位 茨城県……13.9%
22位 鳥取県……13.8%
22位 熊本県……13.8%
24位 北海道……13.7%
24位 静岡県……13.7%
26位 宮崎県……13.6%
27位 青森県……13.5%
27位 福井県……13.5%
29位 奈良県……13.3%
30位 岩手県……13.0%
31位 新潟県……12.8%
32位 京都府……12.6%
33位 富山県……12.5%
33位 兵庫県……12.5%
33位 佐賀県……12.5%
36位 秋田県……12.4%
36位 福岡県……12.4%
38位 愛知県……12.0%
39位 千葉県……11.9%
40位 滋賀県……11.6%
41位 福島県……11.0%
42位 東京都……10.9%
43位 埼玉県……10.6%
43位 神奈川県……10.6%
45位 山形県……10.1%
46位 沖縄県……9.8%
47位 宮城県……9.1%

一番空き家率が高いのは山梨県でしたが、四国4県が2-4位を占めています。四国地方は全体的に空き家率が高いようです。また、住宅数の多い関東大都市圏は、どこも比較的空き家率は低いようで、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県は10%前後。関東圏に範囲を広げても、14位の栃木県、群馬県がやや高めなくらいでした。やはり関東圏は多くの人が集まるだけに、空いている住宅も少ないのかもしれません。

また、空き家率が一番低い県が宮城県なのはちょっと予想できませんでしたね。

年々上昇していく空き家率。アメリカや中国でもこうした空き家が問題となり、ゴーストタウン化する地方都市があるそうです。日本も近い将来、全国各地にゴーストタウンが存在するようになるかもしれませんね。

⇒データ出典:「平成25年住宅・土地統計調査速報集計結果」(総務省統計局)

(中田ボンベ@dcp)

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