韓国ではアメリカ合衆国に対する輸出金額がどうなるか?――が注目されています。
もちろん関税交渉がいまだに決着がつかないからです。
合衆国の全輸入金額に占める各国の割合Top10は以下のようになります(2025年01~07月累計)。
1位 メキシコ……15.0%
2位 カナダ……11.2%
3位 中国……9.4%
4位 ベトナム……5.2%
5位 台湾……4.9%
6位 アイルランド……4.6%
7位 ドイツ……4.5%
8位 日本……4.2%
9位 スイス……4.2%
10位 韓国……3.7%
韓国の2025年01~07月累計の対米輸出額は「756億4,090万ドル」です。

↑黄色でフォーカスしてあるのが合衆国の対韓国輸入の総計(2025年01~07月累計)。合衆国から見たデータですので、外国からの輸入(Imports)はその国から見ると輸出(Exports)になります。物品(Goods)の輸出入データです。データ出典:『United States Census Bureau(合衆国 国勢調査局)
最も合衆国に輸出金額が多いメキシコは以下のように2025年01~07月累計で「3,097億4,870万ドル」です。

中国は以下のとおり、2025年01~07月累計「1,938億9,020万ドル」。

韓国メディアでは、対合衆国輸出が10位まで転落――みたいな記事が出ており、「台湾に抜かれた」という嘆き節(?)も出ています。台湾は以下です。

台湾は2025年01~07月累計で「1,014億8,800万ドル」なので、確かに韓国の「756億4,090万ドル」よりも対合衆国輸出額は大きいです。
ちなみに日本も出しておくと、以下のように「873億9,590万ドル」なります。

韓国は貿易で食べている国なので、輸出金額が大きくないと(貿易収支が大きくないと)国が傾きます。
しかし、韓国メディアで「対米輸出が減った」などという記事が出るのは、関税交渉で貿易赤字が問題になっており(問題にしている:そもそもこれは「おっかしな」話でもあるのです)、合衆国に狙われるため――とも考えられます。
実際、韓国の「対合衆国の貿易収支」がどのように推移しているのか、2020年01月~2025年07月を見ると以下のようになります。
同じく基データは『United States Census Bureau(合衆国 国勢調査局)』です。

対合衆国の貿易収支は、まだ好調のように見えるのですが……。
もっとも貿易収支が十分に大きくないと韓国は傾きますので、「好調のように見える」でなければ困るのです。
(吉田ハンチング@dcp)






