2025年10月20日、韓国の産業通商資源部が「2025年09月の自動車産業動向」を公表しました。
※例の『国家情報資源管理院』の電算室火事からやっとまともに産業通商資源部の公式サイトがプレスリリースを出すようになりました。時間かかりすぎです。
2025年09月 自動車産業動向
2025年09月、自動車の輸出・国内販売・生産が3カ月連続で前年同月比増加
2025年01〜09月、電気自動車の累積輸出台数が前年同期比+0.2%で増加に転換
2025年01〜09月、電気自動車の国内販売台数が過去の年間国内販売台数を上回る2025年09月の自動車輸出台数(+11.0%)、国内販売台数(+20.8%)、生産台数(+8.9%)はすべて前年同月比で増加し、3カ月連続で「トリプル増加」を記録した。
これは、2024年には09月に秋夕連休があったが、2025年には10月に移動したことにより、操業日数が増加したことによる「基底効果」とみられる。
(後略)
自動車輸出台数:+11.0%
国内販売台数:+20.8%
生産台数:+8.9%
――この結果を引いて、韓国メディアでは「トリプル増加」などの見出しが散見しますが、このプレスリリースにあるとおり、秋夕の連休が10月頭にあったため、その先取り需要分が計上されたのが影響しています。
注目すべきは、対米関税交渉の不透明さで「対合衆国輸出がどうなったのか?」でしょう。以下をご覧ください。

↑黄色の蛍光ペンでフォーカスしているのが対合衆国の自動車輸出額です。
韓国「対合衆国の自動車輸出金額」
2025年09月単月:23億7,800万ドル(-7.5%)
2025年01~09月累計:226億6,900万ドル(-14.4%)
※( )内は対前年同期比の増減
韓国にとって合衆国は最大の市場です。ここで01~09月累計「対前年同期比:-14.4%」と急減しています。
現在、合衆国は韓国から輸入自動車に対して25%の関税を科しています。これが下がらない限り、最大の市場でシェアを維持するのは難しいママでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)







