ずっとゼロ金利なわけないので……

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前の記事でアメリカの銀行が潰れてます、という話をご紹介しましたが、その理由はいたって簡単です。2008年のリーマンショック以降、アメリカの金利は低くおさえられてきました。また、サブプライムローンでいい加減な融資を拡大したために起こった危機でしたので、その反動で、融資の査定を厳しくしたのです。普通に戻ったわけですが。

ところが、金融機関がなんとか安定を取り戻し、景気も戻ってくると……始まったのです。返せないかもしれない人への融資が。また金利が低いということは借金しやすくなったといえますね。低金利の銀行に、返せないかもしれない多くの人たちが借金をしたのです。そのライフプランは、低金利の借金をあてにしたものでしたから、金利が上がったらとたんにドボンになります。

そうなのです。景気の回復を確認できているということで、2015年に9年半ぶりにゼロ金利から0.25%へ上げています。その後も利上げが続き、2016年12月にはFOMC0.5-0.75%を目標とすることを発表。そして実際に金利が上がると、借金を返済できなくなる人が急増。それをたくさん抱えた銀行が回収できなくて破綻、というわけです。このような仕組みである意味脆弱な銀行のドボンが増えてきたのです。

もちろんこれで金融危機が起こるわけではありません。ですが、利上げを実施するとこのようなことが起こるのです。ずーっとゼロ金利なわけはないので、やはりローンを組む(負債を抱える)際にはきちんと先のことまで考えないといけないのです。

(高橋モータース@dcp)

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