韓国で注目されている『オプティマス資産運用』の詐欺事件ですが、またまた償還不可の金額が増えました。
要は、「満期日に投資家にお金を返せません」という事態が発生しており、その上「このファンドも無理、あ、これも無理」と増えているのです。
06月25日には、『オプティマス資産運用』は「オプティマスクリエイターファンド27・28号」の満期償還延長を申請しました。この2つのファンドも「お金を返せません」になったわけです。
これで「返って来なくなった金額」は以下のようになりました。
オプティマスクリエイター25・26号:384億ウォン
(『NH投資証券』『韓国投資証券』合算)
オプティマスクリエイター15・16号:297億ウォン
オプティマスクリエイター27・28号:225億ウォン小計:906億ウォン(約80億6,340万円)※1
この件を報じた韓国メディア『ソウル経済』の2020年06月25日の記事の一部を以下に引用します。
(前略)被害規模は合計906億ウォン台だ。
『ケープ投資証券』『大信証券』『ハンファ投資証券』などの他のベンダーで販売されている総額270億ウォンのプライベート・エクイティも償還延期が予想されるだけに、償還が中断された総額は1,000億ウォンを超えるものと見られる。
『NH投資証券』は、このうち約739億ウォンを販売した。
金融投資協会によると、4月末基準でオプティマスファンドの総残高は5,564億ウォンだ。
業界では、同じ運用会社がファンドを設計して販売しているので、合計償還中断規模は5,000億ウォン台まで膨らむかもしれないと見ている。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「オプティマスファンド償還中断1,000億台に増加…検察、14カ所家宅捜索」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
というわけで、これからも被害は拡大する可能性が高く、残額全て5,000億ウォンが「返ってきませんでした」になるかもしれないのです。
韓国の検察も動き出しており、家宅捜索が始まっています。また、「海外逃亡させないぞ」と関係者には出国禁止の措置も取られています。
端で見ている分には「ああ、実に韓国らしいなぁ」と大笑いで済むのですが、実際にお金を突っ込んだ人は誠にお気の毒という他ありません。
※1ドル円換算は2020年06月27日の「1ウォン=0.089円」を用いました。
(柏ケミカル@dcp)