韓国メディア『毎日経済』に、韓国の対インド貿易のもうけが半減したという記事が出ました。
韓国は輸出1本で食べている国ですから「輸出不振」という事態になると国が傾きます。大変に興味深い内容ですので同記事から一部を引用します。
18日、『韓国貿易協会』ニューデリー支部によると、今年上半期韓国のインドの対象貿易収支は27億6,000万ドルの黒字を記録した。これは昨年同期の黒字規模(52億8,000万ドル)より47.7%減った数値だ。
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
貿易収支は「輸出 – 輸入」で計算します。輸出金額の方が多ければ黒字ですし、輸入金額の方が多ければ赤字になります。
今回データが公表された、対インド貿易の上半期の結果は、黒字だったものの2019年同期と比較すると47%も減少したのです。
つまりもうけがほぼ半減したわけです。
しかも、
第1四半期(01-03月):22億6,000万ドルの黒字
第2四半期(04-06月):5億ドルの黒字
と、第2四半期は黒字額が第1四半期の「22.1%」になっています。
これは、インド政府が新型コロナウイルス対策のために「封鎖令」(ロックダウン)を実施したためです(04月より)。インドは新型コロナウイルス騒動による経済的な打撃は非常に大きく、なにせ「04月には1台も新車が売れなかった」という驚愕の事態に陥りました。
【驚愕】04月はインドで一台もクルマが売れなかった!『現代自動車』業績悪化のシグナル
タイトルの「ママ」で、出落ちのような記事で大変に恐縮なのですが、新型コロナウイルス騒動で世界経済に大ブレーキがかかる中、驚愕の報道が出ました。2020年04月、世界的に大きな自動車市場であるインドで新車販売が1台も記録されなかったというので...
しかし、韓国にとってインドは金額ベースで第7位の重要な輸出相手国。
インド政府はロックダウンを徐々に緩和する方向ですが、本格的に韓国が輸出を回復できるまでまだ時間がかかるでしょう。
下半期も回復しなければ、韓国の輸出産業は大きな痛手を受けます。
(柏ケミカル@dcp)