飛びそうで飛ばないままきている韓国2番手の航空会社『アシアナ航空』(実質的にはもう飛んでるようなものなのですが)。
先からご紹介しているとおり、2019年末に『アシアナ航空』を買収すると契約を締結した『HDC現代産業開発』だったのですが、新型コロナウイルス騒動で『アシアナ航空』の経営がさらに傾き、財務状況が悪化したことを忌避。
「やっぱり買収やめた」と卓袱台をひっくり返しました。
「おい、ちょっと待てよ」と、国策銀行『産業銀行』『輸出入銀行』を代表する債権団は引き止め工作を行いました。なにせ、『HDC現代産業開発』が買収することを見越して債務期限の延期、追い貸しなどを行っていましたので。
国策銀行が突っ込んだお金は、2019年の「1.6兆ウォン」と合わせて「3.3兆ウォン」にもなります。
『産業銀行』の頭取自身が『HDC現代産業開発』の会長と会って直談判し、最後には「1.5兆ウォン支援を追加するからこれでどうだ!」と交渉したのですが、これも実らず(笑)。
『アシアナ航空』を傘下に置き、『HDC現代産業開発』と契約を交わした『錦湖産業』は、2020年09月07日の週に契約の解除を通知するとのこと。これで『アシアナ航空』は債権団の管理下に入り、再建を目指すことになります。といっても債権団の主力が国策銀行ですからこれはもう「国有化」みたいなものです。
結局、『HDC現代産業開発』はスタコラさっさと逃げ出しましたとさ、という決着となりました。
(柏ケミカル@dcp)