タイ政府は中国と共同で行うとしていた「クラ運河の開発計画」をキャンセルしたとのこと。
↑中東から石油を運ぶのにも距離が短縮できる (C)Google Map
この計画は、マレー半島の最狭部であるクラ地峡(タイランド海とアンダマン海に挟まれる)に東西に通じる運河を造ろうというもので、これが完成すると、マレー半島をぐるっと回り、マラッカ海峡を抜けるよりも1200kmほどショートカットになります。
これは原油などの資源を輸入に頼る中国にとってもぜひ推進したい計画でしたが、頓挫となりました。
280億ドルと推定される予算がそもそも無理という判断もあり、タイ政府は計画を破棄しました。しかし、この判断により中国の仕掛ける「債務の罠(わな)」を逃れたともいえます。
タイはまた、中国から潜水艦2隻を購入するという計画も白紙に戻す予定です(国民の反対があるため)。
(吉田ハンチング@dcp)