猛烈な「台風10号」の進路が中国にとってまずい方向に進んでいます。
↑『日本国 気象庁』資料より引用。大陸に上陸し黒竜江省に被害を与えるコースに進行すると予測
朝鮮半島に上陸して、北朝鮮はもちろん中国の黒竜江省に被害を与えるコースに進む予定です。
黒竜江省は「北大倉」と呼ばれ、中国の大穀倉地帯なのです。
ご存じのとおり、本年、豪雨と洪水によって長江流域は大きな被害を受けており、ただでさえ「食料難」になるのではという懸念があります。
実はすでにその兆候が現れています。
中国本土ではトウモロコシの価格が25%も上昇しています。アメリカ合衆国からのトウモロコシ、大豆の輸入が急増していますが、これは合衆国・中国の貿易協定を守るためだけではなく、中国の穀物事情をストレートに反映しているとも考えられるのです。
ここで中国東北部にある黒竜江省の穀倉地帯が台風によって被害を受けると、中国国内の「食料難」の可能性がさらに高まります。
皮肉なことに、この台風10号の名前は「ハイシェン」。中国が付けた名前で、意味は「海神」です。
(柏ケミカル@dcp)