韓国の気象予報がよく外れることは、しばしば韓国ウォッチャーの話題になります。日本でも指摘されるためなのか、韓国メディアでも「気象誤報」について取り上げる記事をよく見るようになりました。
韓国気象庁が780億ウォンをかけた「韓国型数値予報モデル」(KIM)が04月に導入されたが、その精度はむしろ下がった
という傑作な記事が、2020年09月18日、韓国メディア『毎日経済』に出ました。
以下に一部を引用します。
今年梅雨の集中豪雨予報をよく間違い、俎上に上った気象庁の降水予報精度が、実際昨年に比べ大幅に低下したことが分かった。
特に、気象庁が税金780億ウォンをかけて用意した韓国型数値予報モデル(KIM)が4月に初めて導入されたが、7~8月の期間に精度が他の月に比べて低い問題は解決されず、実効性に疑問が提起されている。
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
「降雨の有無について予測精度」がどのように変化したかを調べており、以下のようになっています。
2019年 | 2020年 | |
06月 | 91.1% | 90.1% |
07月 | 85.9% | 78.2% |
08月 | 89.1% | 79.5% |
6-8月は降雨量が多いので、予報が当たらないと困るのですが、明らかに昨年、2019年の方が精度が上です(笑)。
04月にお金をかけて導入した「韓国型なんとか」はどうしたんだと指摘されています。
同記事では韓国気象庁のコメントを取っていますが、「今年は韓国周囲の空気の流れが平年とは異なっており、集中豪雨が表示される地域が狭い帯状に現れ、降水量の差が大きかった」とのこと。
これからデータを積み重ねていけば予想精度は向上するものなのでしょうか。韓国型システムにご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)