「瀕死の」という冠を付けるのも何回目か分からないほどになりました。韓国の自動車メーカー『双竜自動車』ですが、まだ正式には飛んでおりません。
しかし、いよいよ「この買収話がまとまらなければおしまい!」というところまで来たようです。おしまいというのは「正式に破産申請を行って法定管理となる」ことです。
最後の希望とされているのは、アメリカ合衆国の輸入自動車の流通販売企業『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』(HAAH)が買収する、というものです。
この『HAAH』は2014年に起業した新しい会社で、実は年間売上高が「2,000万ドル」(約21億円)しかありません。
それで時価総額「6,500億ウォン」(約585億円)の『双竜自動車』を買収しようという、そもそもが無茶な話なのです。
しかし、中国の自動車メーカー『奇瑞汽車』(チェリー自動車)などに出資を募り、お金を集めて買収するという話になっているとのこと。このプランが実るかどうかは本当に難しいところではないでしょうか。
生き残るための努力もいよいよ限界まで来たと『ソウル経済』の記事が報じています。以下に一部を引用します。
『双竜自動車』は、大規模な割り引きイベントを行って毎月運営資金を調達し「延命」している。
14四半期連続の赤字に外資系銀行が月ベースで借入金の返済満期を延長するなど、資金難が深刻だ。
業界関係者は、「割り引き販売は日銭を調達するための苦肉の策であり、収益はマイナス」とし「3,000億ウォンを超える短期借入金の返済圧力を支えることも限界に来ている」と説明した。
출처 : https://www.sedaily.com/NewsView/1Z7YEHTH32
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「双竜車、売却か法定管理か『運命の時間』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
日銭調達のために赤字でクルマを販売しているというのです。そもそもが14四半期連続赤字という、存続していることがおかしい会社ですので、短期借入金の返済をしのぐのも限界。
そのため、今回の買収話が流れたら法定管理が確定というわけです。
買収話をまとめるのに時間がかかってもデフォルトでしょうし、『ソウル経済』の記事タイトルどおり「運命の時間」が来ました。
(柏ケミカル@dcp)