韓国の統計指標は操作されているのではないか、という疑いは韓国メディアからもありまして、文在寅政権は自分に都合のいい統計データだけを信じていると批判されます。
なにせ「所得主導経済」を提唱して、都合のいいデータが出なかったので統計庁の長官をクビにしたことがあるほどです(本当です!)。
2020年10月14日、現在の統計庁長官を締め上げるという面白い記事が韓国メディア『毎日経済』に出ました。以下に一部を引用します。
14日、国会企画財政委員会の統計庁国政監査で、『国民の力』の議員たちは、文在寅(ムン・ジェイン)政府のために、統計庁が「指標が改善されたかのように見える」よう意図的に標本と調査方式などを変更した疑惑を集中的に提起した。
統計庁長出身のユ・ギョンジュン『国民の力』議員が統計庁批判の先鋒に立った。
ユ議員はこの日、国政監査開始前、報道資料を通じて家計動向調査と非正規職の統計などの疑惑を提起した。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「野党『有利な指標に統計操作』…統計庁長『全く共感できず』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
統計庁出身の議員が問い詰めたというのが注目ポイントです。統計庁の内実を熟知していますから、政府与党にとってはイヤな相手だったことでしょう。
ユ議員は以下のような点を指摘しました。
・家計動向調査「年間所得資料」を作成することができるのに、前のデータと比較されないように作らない
・失業者の調査で非正規雇用者の数字について、『国際労働機関』(ILO)の並行調査の結果が出ると慌てて立場を変えた
(非正規雇用者が著しく増加したという認識になった)
どれもひどい話ですが、統計庁長官は「統計庁が政治的な意図を持って数字を発表するという指摘にはまったく共感できず、事実ではない」と答えたとのこと。
なにせ長官のクビをすげかえるなんてことを平気で行う政権なので、全く信用できません。しかし、統計データも信用できないとなると大問題です。
(松田ステンレス@dcp)