韓中「通貨スワップ」の資金は使われたことがあるか?

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中国との「通貨スワップ」が延長契約されて『韓国銀行』の皆さんもほっとひと息というところではないでしょうか。「今回も公表するな」と『中国人民銀行』からいわれたらどうしようかと戦々恐々だったのではないでしょうか。

韓国メディアが「安全弁」と呼ぶとおり、この「通貨スワップ」(一応韓国メディアに合わせ、「 」でくくります)がよほど緊急な時にしか利用されないものとされています。では、韓中国「通貨スワップ」は利用されたことはあるでしょうか?

好事家あるいは韓国ウォッチャーの方はご存じでしょうが、あります。これはちゃんと『中国人民銀行』のプレスリリースとして残っています。以下です。

2014年05月30日付けのプレスリリースですが、

中韩双边本币互换协议下首次动用韩元资金

中国・韓国間の二国間現地通貨スワップ協定の下で韓国ウォン資金の最初の利用

2014年5月30日,中国人民银行使用中韩本币互换协议下4亿韩元(约合240万元人民币)资金支持企业贸易融资,这是中国人民银行首次在双边本币互换协议下动用对方货币。具体做法是中国人民银行将韩元资金借给商业银行,由商业银行向企业发放贸易融资贷款,企业用以支付从韩国的货物和服务贸易进口。
(後略)

2014年5月30日、『中国人民銀行』は、中国と韓国の現地通貨スワップ協定に基づいて4億ウォン約240万元)を使用して企業貿易資金の調達を支援した。

『中国人民銀行』が二国間現地通貨スワップ協定に基づいて相互に使用したのはこれが初めてのことだった。具体的な方法は、『中国人民銀行』が韓国ウォンの資金を商業銀行に貸し出し、商業銀行が企業に貿易融資ローンを行い、韓国からの商品やサービスの輸入に使用するというものだった。

⇒参照・引用元:『中国人民銀行』公式サイト「中国・韓国間の二国間現地通貨スワップ協定の下で韓国ウォン資金の最初の利用」(原文・中国語/筆者(バカ)意訳)

韓国との貿易でウォンが必要な企業に「通貨スワップ」で調達した資金を融通したという話です。

韓中「通貨スワップ」で韓国が中国の経済圏に飲み込まれるのではないか、といった懸念も出ているようですが、韓国の最大の貿易相手国は今や中国ですから中国との経済的な結び付きを断つわけにはいきません。

アメリカ合衆国が中国ともめているときに契約延長というのもややこしい話です。

(吉田ハンチング@dcp)

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