現金も底を尽き、とうとうこの日が来ました。2020年12月21日、韓国『双竜自動車』がソウル回生裁判所に再生手続の開始申請書など一式を提出しました。
回生裁判所は、ソウル中央地方裁判所の破産部が独立してできましたが、企業の倒産手続きを専門に扱います。
事実上の破綻ですが、法定管理が認められれば、債権者の合意を得て、裁判所の管理の下で再建を目指すことになります。認められなければ企業の精算手続きに進むことになります。
ただし、今回『双竜自動車』は、再生手続の開始の保留申請書(ARS)も提出しています。このARSは、再生手続きを最大で3カ月猶予してもらえるというもの。この保留期間の間に債権者、株主との合意を取り付け、投資家との話をまとめ、今回の再生手続きの開始申請書を取り下げるつもりなのです。
果たしてそんなにうまくいくのか、という話です。
ともあれ、2009年01月に企業再生を申請して以来、11年ぶりの申請となりました。まず、本日の株価がどうなるのかが見物です。先にご紹介したとおり、同社の株式は上場廃止寸前でもあります。
(吉田ハンチング@dcp)