なにせ横領した金額が6年間で「614億ウォン」です。日本円にしても約61.4億円なので、これは豪快と言うほかありません。
Money1でも起訴された2022年05月時点で記事にしてご紹介しましたが、その後、なんと追加で「83億ウォン」(約8.4億円)の横領が発覚したのです。
あ然とする他ありませんが、このような巨額の横領が6年間も発覚しなかった『ウリイ銀行』の面目は丸つぶれです。
『ウリイ銀行』の職員だったAさんと、弟のBさんが共謀して横領したことがすでに分かって、二人共に逮捕・起訴されているのですが……あまりにも金額が大きく、これを隠蔽することに他の人間が関わっているのではないか、と検察は捜査を続けています。
当時職員のAさんは、614億ウォンをわずか3回に分けて引き出し(2012年10月~2018年06月)、オプション取引などでに投入していました。
追加で84億ウォンの横領も出てきましたので、横領金額の総計は「697億3,000万ウォン」となり、日本円でほぼ70億円です。
資金の一部を海外に逃がしていたことも判明しています。
海外にペーパーカンパニーを設立し、その会社の口座に「50億ウォン」(約5億円)余りを振り込んでいました。
検察は捜査の結果、隠蔽に協力した人間も追加で起訴する方針です。
本件で面白いのは、「『ウリイ銀行』の監査役はいったい何をやってたんだ」という声が上がる一方で、銀行業務を監督しなければならない役割の金融監督院に対して「仕事してんの?」と非難が集中している点です。
なにせ金額が約70億円にもなるのです。
当然ですが、これは銀行にとっても大きな額です。なぜ70億円ものお金が抜かれて気が付かないのでしょうか。疑問の声が上がるのは当然のことといえます。
ちなみに、「仕事してんの}」に対する返事は、『金融監督院』からはありません。
(吉田ハンチング@dcp)