2021年01月20日、ついにトランプ大統領が去る日が来ました。ただ、トランプ大統領が新党を立ち上げるのではないか、という報道が出ています。
上掲は『Wall Street Jopurnal』の記事ですが、
トランプは新しい政党を始めることを議論した
というタイトルです。
トランプ大統領は、ホワイトハウスを去った後も継続的な影響力を発揮するための努力をしており、ここ数日、新しい政党を結成することについて仲間と話し合っているという。
もし本当にトランプさんがこれを考えており、実現するのであればいくつかの事実が符合します。
トランプ大統領は20日になってから「2017年01月28日に出した大統領令(Executive Order13770)を取り消す」大統領令を出しています。
「Executive Order13770」は、「Ethics Commitments by Executive Branch Appointees」(行政機関の任命者による倫理的コミットメント)というもので、
2017年1月20日以降に任命されたすべての執行機関のすべての被任命者は、被任命者になると、以下の誓約書に署名し、署名すると契約上確約するものとします。
となっており、行政機関に任命された者は誓約書に署名することを求められます。
たとえ雇用が終了しても5年間はその機関に対するロビー活動は行なわないなどを誓うものです。その中には、任命されたら2年間は以前の雇用主また以前のクライアントに関する問題に参加しない、といった誓約もあります。
これを取り消すとどうなるか? 例えば国務省を離れるポンペオ国務省長官(2018年04月26日から在位/それ以前のCIA長官は2017年01月23日~2018年04月26日)は国務省やCIAに対してロビー活動をしてもいいことになります。
また、あのやる男マシュー・ポッティンガーもすでに国務省を離れましたが、彼もまた国務省にロビー活動をしてもいいことになります。
つまり、もしトランプさんが新党を立ち上げて大統領に復帰するつもりなら「Executive Order13770」は邪魔なのです。だから取り消した。そう考えられないでしょうか。
また、だからこそ「私はあなた方のために戦い続け、何らかの形で戻ってくる」と述べたのではないでしょうか。
ポンペオ国務長官のtweetも興味深いものです。
I will never stop fighting for America First, even after my time as Secretary of State. There is always more work to be done and I look forward to continuing to share and engage with you on what’s next. If you haven’t already, please be sure to follow me
私はアメリカファーストのために戦い続ける。たとえ私が国務長官でなくなったしても。まだまだやるべきことはたくさんありますし、次のことについて皆さんと共有し、関わっていけることを楽しみにしています。まだの方は、ぜひ私をフォローしてください@mikepompeo
さあwhat’s next 次のこととはなんでしょうか。もしかしたらポンペオさんも新党のメンバーかもしれません。もちろんどうなるのかは分かりませんが。
(吉田ハンチング@dcp)