2021年02月08日、韓国の企画財政部から「2020年度全歳入・総歳出の結果」と「月刊金融動向2月号」が公開されました。
韓国政府の財政がいかにひどい状況だったかが確認できます。
コロナ禍で税収が激減
まず税収が大きく減少しました。コロナ禍で企業の業績が良くなかったため法人税が減り、消費が低迷したため付加価値税(要するに消費税)も減少しました。
国税収入
法人税:55兆5,000億ウォン(16兆7,000億ウォン減少)
付加価値税:64兆8,000億ウォン(5兆9,000億ウォン減少)
法人税:55兆5,000億ウォン(16兆7,000億ウォン減少)
付加価値税:64兆8,000億ウォン(5兆9,000億ウォン減少)
ただし、不動産・株式の資産価値が上昇するブームがあったため、譲渡所得税と証券取引税の収入は、それぞれ「7兆6,000億ウォン」「4兆3,000億ウォン」増えました。
合算した国税収入は285兆6,000億ウォンとされており、「対前年比:7兆9,000億ウォン」も減ったのです。
支出は激増したので赤字幅はかつてないレベルに
歳入は激減したのですが、逆に歳出は増えました。災害支援機など臨時の支出を行ったためです。収入が減って支出が増えたわけですから、当然赤字が拡大しました。
より正確な数字は2021年04月まで待たないいけないのですが、2020年の韓国政府の財政(管理財政収支)は、結局「110兆ウォンの赤字」(約10兆3,400億円)で締まるものと推測されています。
1年で「110兆ウォンの赤字」は歴代最悪です。
2015年からの財政赤字の推移をグラフにすると以下のようになります。
ご覧のように急騰しています。右肩上がりのグラフですが、赤字の金額ですので全くほめられたものではありません。
韓国政府は2020年に「歴代最悪の収入減」と「歴代最悪の借金増加速度」を達成しました。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』「月間財政動向2021年2月号発刊」
(柏ケミカル@dcp)