韓国の企画財政部が2020年の政府財政は黒字でしたと発表したのですが、そこにはからくりが……という話です。
上掲が企画財政部が公表した「2020会計年度総歳入・総歳出の結果」で、以下のようになっています。
赤枠で囲んだのが2020年の韓国政府の歳入・歳出の結果です。歳入は収入で歳出は支出です。
2020年
総収入:460.0兆ウォン
総支出:453.8兆ウォン
収支の結果:11.7兆ウォンの黒字
繰り越し:2.3兆ウォン
当期の収支:9.4兆ウォンの黒字
総収入:460.0兆ウォン
総支出:453.8兆ウォン
収支の結果:11.7兆ウォンの黒字
繰り越し:2.3兆ウォン
当期の収支:9.4兆ウォンの黒字
「えっ黒字なの?」と思われるでしょう。先に2020年は110兆ウォンの赤字と推定されるとご紹介しましたが、「あれはなんだったんだ」と思われるかもしれません。ご安心ください。
実は、この歳入の中には赤字国債を発行して調達した102.8兆ウォンが入っているのです。
本件を報じた『朝鮮日報』には的を射た表現があります。
(前略)
明知大経済学部のウ・ソクチン教授は「家計で言えば、担保ローンで借りた資金が通帳に残っているから黒字だと表現したものだ」と説明した。
収入を国税収入などだけで計算すれば2020年は110兆ウォンの赤字で締まる予定です。ですから、2020年は黒字でした、はウソです。
ちなみに韓国の赤字国債発行額は以下のようになっています。
2020年には2019年の3倍も赤字国債を発行しなければなりませんでした。2021年度も2020年度と同程度の発行が見込まれています。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「2020会計年度総歳入・総歳出の結果」
(吉田ハンチング@dcp)