焦点となっていた韓国の「国民年金基金」の会合が開催され、例のリバランスについて議論されました。
先にご紹介したとおり、韓国の投資家から「年金基金が韓国株に投資しないから株価が上がらないんだ。けしからん」という突き上げがあり、仕方がないので「韓国株式の総資産に占める割合を20%前後に上げるかも」となっていたのですが……。
これはもう、そもそもがあほらしい話です。
保険料を徴収して大きな資金を預かった基金としては、お金を増やさなければいけないわけで、韓国内株式市場みたいな小さいところにお金を突っ込んでどうするんだ、と言いたいところでしょう。実際、韓国の年金基金は保有する資産の20%超が国内市場という状態から徐々にその比率を下げてきたところだったのです。
年金基金側からすれば「今さらそんなことを言うな」というのが本音かと思われます。
で、検討会議の結果がどうなったかといいますと……。
2時間以上の激論の末に国民年金基金は(賢明なことに)結論を先送りしました。
現在は、
韓国内の株式資産の保有比率目標:16.8%
±2%
±2%
です。これを、目標は「16.8%」のまま「±5%」に幅を持たせようというプランが出たのですが、保留となりました。
「来月また会議を行う」のですが、これが例のソウル・釜山市長選挙の後の日程になるため、意地悪な韓国メディアでは「選挙後に先送り」と書いています。つまり、政治的な風向きを見ようとしているのではないか、というわけです。
(吉田ハンチング@dcp)