自分の国ではクリーンエネルギー政策と称して「石炭火力発電所」を「LNG火力発電所」に転換し、「原子力発電所」を廃炉にしようとしているのに、海外には「石炭火力発電所」と「原子力発電所」を輸出しようという国、それが韓国の文在寅政権です。
先にご紹介しましたが、
というのが文在寅大統領の過去の発言です。なのに、読者の皆さんもご存じのとおり原子力発電所を輸出拡大を推進しているのです。
今回は、そのダブルスタンダードが頓挫したという件をご紹介します。もっとも原発ではなく、石炭火力発電所の方です。
「チームコリア」の敗北確定!
このようなエネルギープラントの輸出は、政府・韓国の企業(公企業含む)一体となって進めており、しばしば「チームコリア」と表現されます。
2021年04月22日、『韓国電力』がフィリピンで進めていたパンガシナン州の石炭火力発電所所の事業を中断することが報じられました。これはフィリピン国内でも石炭火力発電所に対する風当たりが強くなったことが原因です。
韓国が自国環境とカーボンニュートラルを気にするのなら、フィリピンだって気にしますからこれは当然のことといえます。『韓国電力』は、ならばとLNGへの転換で進められないかを検討したのですが、それでは採算が合わないと断念したとのこと。
また、文大統領自身が気候サミットで「石炭発電の輸出の公的資金支援を中止する」と宣言したため、資金供給のバックボーンが消滅しました。
これにて「チームコリア」の敗北確定です。石炭火力発電所の輸出拡大は清算に向かうこととなりました。
しかし、そもそもが「自国はクリーンエネルギー政策を行うが、他国には輸出する」という政策がおかしく、その他国がクリーンエネルギー政策に転ずれば、目論見が瓦解するのは当然のことです。「チームコリア」の敗北は、他国のことを考えていない傲慢な態度が招いた自業自得な結果といえるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)