韓国『現代自動車』は2021年第1四半期に純利益が187%増加するという離れ業をやってのけましたが、現代系列の韓国第2位の自動車部品メーカー『現代wia(ウィア)』は、同期の決算がだだ下がりの結果となりました。以下をご覧ください。
2020年第1四半期
総売上:1兆8,547億ウォン(対前年同期比:12.6%増加)
(約1,799億円)
営業利益:274億ウォン(対前年同期比:67.6%減少)
(約27億円)
当期純利益:221億ウォン(対前年同期比:70.6%減少)
(約22億円)
総売上:1兆8,547億ウォン(対前年同期比:12.6%増加)
(約1,799億円)
営業利益:274億ウォン(対前年同期比:67.6%減少)
(約27億円)
当期純利益:221億ウォン(対前年同期比:70.6%減少)
(約22億円)
総売上は「12.6%」増加しているのに、営業利益・純利益共にほぼ7割も減少しています。
なぜこんなことになったかというと、自動車部品の部門は完成自動車メーカーの回復に引っ張られてコロナ禍から復調したのですが、機械部門が赤字で足を引っ張ったのです。
『現代ウィア』は、工作機械や工場のオートメーション化、また工場用ロボットなども手掛けるメーカー。この機械部門は、工場が稼働、あるいは投資によって新設されないと需要がありません。このジャンルはコロナ禍からの回復が遅れており、赤字になったというわけです。
ただし、第2四半期以降に暗雲が垂れ込めています。
例の「世界的半導体不足」です。
『現代自動車』の韓国内工場でも半導体不足から工場の操業を間引くなどを行っていますので、メインの自動車部品の売上が減少すると考えられます。
韓国の主力輸出品目である自動車自身がピンチなのですから、その部品を供給するメーカーも危うしなのです。
(吉田ハンチング@dcp)