韓国『ルノーサムスン』労組またストライキ。社長が警告の事態

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韓国の輸出の一角を担う自動車産業ですが、その中の『ルノーサムスン』は業績不振。親会社フランス『ルノー』は生産性を上げるようにと警告を発しています。先にご紹介したことがありますが、本年の業績次第では韓国からの撤退もあり得る状況です。

労働組合は賃上げ交渉中!

ところが、『ルノーサムスン』は一筋縄ではいきません。

同社の労働組合が賃上げ交渉を行っており、

05月03日:6時間ストライキ
05月04日:8時間ストライキ

を実行していますが、経営側は希望者を募って工場の部分操業を行っています(ストに参加しない、労働組合に賛同しない労働者が7割もいるので)。

労働組合側は、

基本給を7万1,687ウオン(約6,954円)上げること
激励金700万ウォン(約67万9,000円)の支給
(コロナ禍への対応)

を要求していますが、経営側は拒否しています。

社長が「二度とチャンスはない」と警告

このような労働組合の動きは、「生産効率を上げろ」という『ルノー』からの厳命に反しており、『ルノーサムスン』の存続価値を毀損するものです。

2021年05月04日、『ルノーサムスン』のドミニク・シニョーラCEO(Dominique Signora)は、

チャンスが二度あると考えてはならない」

「今を逃すと我々の車を売る機会を逃すことになり、将来がより不透明になる

と述べています。『ルノーサムスン』は間引いて工場を操業してきましたが、半導体については自動車生産に支障がないと目されています。他社が世界的半導体不足で車を作れない中、ここで生産台数を伸ばして販売数を上げたいのです。しかし、労働組合のストによって阻まれています。

「将来がより不透明になる」というのがどのような意味なのか、です。

業績がより傾けば本当に韓国から『ルノー』が撤退する可能性が高まるでしょう。そうなったら全員が失職するという点を考慮すべきではないでしょうか。『ルノーサムスン』の労働組合はあたかも経営陣に対してチキンレースを仕掛けているようにも見えます。

(吉田ハンチング@dcp)

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