韓国メディア『韓国経済』に「外国人はいつ帰ってくるのか」という面白い小見出しの入った記事が出ました。なんの話かというと、韓国株式市場における外国人投資家のことです。
05月にまたしても売り越しに転じた!
Money1では連日KOSPI(韓国総合株価指数)の状況をご紹介していますが、だいたいにおいて外国人投資家が売り越すと上がりません。また、ここのところ外国人投資家は売り越しで動いております。
先にご紹介したとおり、2021年04月には外国人投資家が珍しく「買い越し」で締まりました。金額自体は「827億ウォン」(約80.2億円)と小さかったのですが、買い越しということは「資金の純流入」ですから、韓国にとってはいいことです。
しかし、外国人投資家はコロナ禍に苛まれた2020年、回復してきたかと思われる2021年、基本的に韓国株式市場では「売り」で動いています。セルコリア(韓国売り)が基本姿勢で、つまるところ韓国株式市場から資金を抜いているのです。
韓国取引所によれば、この05月は大規模なセルコリアに転じました。
2021年05月(21日まで)
外国人投資家:9兆5,448億ウォン(約9,258.5円)の売り越し
外国人投資家:9兆5,448億ウォン(約9,258.5円)の売り越し
この金額は、韓国株式市場が大暴落した2020年03月の「売り越し:12兆8,528億ウォン」(約1兆2,167億円)以降で最大規模です。しかも05月はまだ終わったわけではありません。
外国人はいつ帰ってくるのか、と韓国メディアが嘆く気持ちも分からないではありません。
ゴドーという人を待ち続けて結局最後まで来なかったという話を聞いたことがありますが、韓国株式市場における外国人投資家の売買が同じような結末にならないことをお祈り申し上げます。
05月の外国人投資家の売買動向がどのように締まるのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)