韓国『双竜自動車』売却計画が早くも後ろ倒し!公的債権「7,000億」あった

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法定管理下になった韓国『双竜自動車』の売却までのスケジュールを先にご紹介しましたが、これが早くも後ろ倒しになるという情報が出ました。

韓国メディア『毎日経済』の2021年05月31日の記事「双竜車売却遅れ過ぎ…回生・清算決定調査報告書の提出延期」によりますと、以下のスケジュールのうち、①の「会計監査法人が調査報告書を提出」が「06月10日締め切り」でしたのに、「06月末日」に延期されるとのこと。

06月10日:会計監査法人が調査報告書を提出
06月末:売却入札を公告
07月末:買収意向書の受付
08月末:買収提案書の受付
09月末:優先交渉者の決定
10月末:買収金額の交渉・買収者の決定

初手からつまずきましたので、②以降の作業も次々後ろへずれ込むものと推測されます。

なぜこのように遅々として進まないかというと、同記事によれば「業界は、調査報告書に構造調整による人件費削減のための十分な資料がなかったと見ている」とのこと。

どういうことかといえば、調査報告では「清算した方が得か」「再建した方が得か」が試算と共に提示されます。『双竜自動車』を再建するのであれば、「再建した方が得」という結論が出ないといけません。

ところが、『双竜自動車』は17四半期連続赤字ですのでそもそも再建しても……という結論になりがちです。ですから、人員調整を行って利益が出るようにするとして……という試算が必要になります。これが出ないと調査結果も前に進まないというわけです。

公的債権がほぼ倍の「7,000億ウォン」もあった!

また同記事で、債権団が真っ先に回収しなければならない公的債権が、これまで伝わっていた3,700億ウォンどころではなく、7,000億ウォンあることが分かりました。

公的債権というのは、税金従業員の給料の未払い分など、公的な意味合いのある債権。『双竜自動車』から見ると債務(返済しなればならない借金)です。

『双竜自動車』を買収した企業は、この公的債務を先に返済しなければなりません。それを嫌ってアメリカ合衆国の『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』は、投資を止めたという説もあります。今回の公的債権の本当の規模が明らかになったことによって、同社はますます『双竜自動車』の買収から遠ざかるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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