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韓国の貿易収支「2.9億ドル」しかない。輸入金額の増加が貿易のもうけを圧迫する

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韓国関税庁から2021年06月01~20日の輸出入の動向のデータが公表されました。

なぜか当月はWeb上で見られる表組がありません。関税庁が忙しかったのでしょうか。日本語に訳すと概略は以下です。

2021年06月01~20日
輸出:323億5,800万ドル
輸入:320億6,700万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):2億9,100万ドル

注目したいのは貿易収支が「2.9億ドル」(約319億円)しかないことです。貿易収支は貿易でのもうけを示しますので、これが大きくないと韓国経済は困ったことになります。前年同期(2020年06月01~20日)は以下のような結果でした。

輸出:249億7,800万ドル
輸入:248億4,000万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):1億3,900万ドル

2020年のコロナ禍の中、輸出入の金額は共に弱り、貿易収支はわずか1億3,900万ドルしかありませんでした。ただし、これが国際収支統計に締まってみると「61億8,320万ドル」になりました。当月も締まってみないと分かりませんが、輸入金額が景気回復と共に戻していますので、黒字幅は縮小すると思われます。

貿易収支は「輸出 – 輸入」で求めますので、「輸入」が増えれば当然金額は小さくなりますので。輸入金額の伸びが焦点になってきております(資源・材料高が効いてきているのです)。

日本からの輸入も大幅増!

というわけで、当月の注目ポイントは輸入です。輸入相手国の対前年同期比のデータは以下のようになります。

輸入相手国金額増減(2021年06月01~20日)
中東:57.1%増加
オーストラリア:44.8%増加
アメリカ合衆国:25.6%増加
中国:19.0%増加
日本:17.2%増加
EU:13.5%増加

中東とオーストラリアからの輸入金額増加が突出していますが、これには間違いなく資源価格の急騰が影響しています。例えば、品目別に見た原油の輸入金額は対前年同期比で「124.6%」も増加していますので。

当たり前ですが、資源価格の上昇は韓国の貿易収支を縮小させるのです。

06月が締まった段階で貿易収支がどうなるかにご注目ください。

⇒データ出典:『韓国 関税庁』公式サイト「1年6月1日〜6月20日輸出入現況」

(吉田ハンチング@dcp)

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