タイミングよく取り上げられなかったのですが、韓国インターネット銀行大手『Kakao Bank(カカオバンク)』が2021年08月06日にIPO(新規株式公開)となりました。
公募に当たらなかった投資家が「それでも欲しい」と購入したようで、IPO銘柄に珍しく初日に上昇。その後も上昇を続けたのですが……現在は悲鳴が上がっております。
以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
公募株式を入手した投資家が高値がついた初日に「それっ!」ばかりに売却しますので、IPO株というのは得てして初日は長大な陰線になることが多いのです。しかし、『カカオバンク』は非常に評価されているためか、初日には逆に長い陽線で締まっています。
しかし、ローソク足の実体線で見ると、上昇を続けたのは08月20日まで。最高値の天井はその前々日(08月18日)の「9万4,400ウォン」(約8,873.60円)でした。ヒゲでつけています。
2021年09月09日の終値が「7万2,000ウォン」(約6,768.00円)ですので、最高値から「2万2,400ウォン」下げ、時価総額では10兆6,422億ウォン(約1兆円)を喪失したことになります。
それは悲鳴も上がるというものです。
しかし、まだ上場初日の「始値:5万3,700ウォン」(約5,047.80円)を割ってはいません。これを割ったら本当の阿鼻叫喚となるでしょう。
(柏ケミカル@dcp)