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韓国金融当局が「お金を貸すな!」総量規制の圧力強まる。バブルがはじけませんか?

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韓国の金融当局は家計負債の急増を止めるために金融機関に個人向け融資を抑えるように圧力をかけています。

つまり「お金をこれ以上貸すんじゃないぞ!」です。

ますます強まる「総量規制」

融資額を年収までに抑えるなどの施策の他、2021年に入ってからの融資額の伸びを5~6%に抑えるように市中銀行を指導したりもしています。

2021年09月30日、金融当局はさらなる貸し出しの締め付けに乗り出していることが分かりました。

連日、金融委員会が貸し出し機関を呼び出し「貸し出しの総量規制」に協力するようセッキョーしているというのです。

本件を報じた韓国メディア『毎日経済』によると、09月24日には『KB貯蓄銀行』を呼び出してセッキョー。家計貸し出しの総量を抑えるように要求。

29日には、融資規模が業界最大規模の『SBI貯蓄銀行』(あの北尾さんの『SBIグループ』です)を呼び出してセッキョー。

先にご紹介したことがありますが、「貯蓄銀行」というのは韓国の分類では第2金融圏に属する金融機関です。第1金融圏に属する5大銀行などと違って信用の低い人にでも融資を行いますが、その分金利は高くなります。

第2金融圏の貸し出し増加は14%まできている

しかし、第1金融圏でお金を借りられなかった人は第2金融圏に流れることになります。

韓国では政府がギュウギュウやっているので、第1金融圏でお金を借りられず、第2金融圏、さらには第3金融圏、また違法な高利貸しへと流れる人が増えているのです。

ちなみに、『KB貯蓄銀行』は2021年06月時点での家計融資残高は「1兆567億ウォン」(約993億円)。

これは2020年末の「7,643億ウォン」(約718億円)と比較して「38.2%」も増えています。

この例だけ見ても、いかに韓国民の借金が急増しているか、それがまだ止まっていないが分かります。

だからこそ政府は第2金融圏の金融機関にも躍起になってセッキョーしているのですが、貯蓄銀行だけではなくインターネット銀行『Kakao Bank(カカオバンク)』なども呼んで総量規制に協力するようセッキョーしています(『カカオバンク』はこれで2回目のセッキョー)。

金融監督院のデータによれば、国内79カ所の貯蓄銀行の家計融資残高は「36兆87億ウォン」(約3兆3,848億円)。

2020年末が「31兆5,948億ウォン」(約2兆9,699億円)だったので、「14.0%」の増加です。

前記のとおり、政府当局は五大銀行に対して「2021年に入ってからの融資残高の増加幅を5~6%に抑えろ」と指導していますが、貯蓄銀行ではそんなレベルをとっくに超えているのです。

それどころか、79の貯蓄銀行のうち17行で増加率は「21.1%」を超えています。

ですから韓国の金融当局は「お金をこれ以上貸すんじゃない」と躍起になっているのです。

バブルがはじけないでしょうか?

このように、韓国の金融委員会は必死になって家計負債の増加を食い止めようとしています。

しかし、余りに急ブレーキを踏みすぎると、資産価格(株式・不動産など)が急落する可能性があります。借金で作ったお金が投じられ膨らんできたので、資金流入が止まるとはじけるかもしれないのです。

先にご紹介したとおり、はじけないバブルはありません。必ず調整局面は来ます。また、ソフトランディングなんてこともできません。

韓国の資産バブル崩壊が当局の総量規制によって起こらないか、にご注目ください。

五大銀行もこの水準のギリまできています。詳細は以下の記事をご参照ください。

韓国「貸し出し規制」すでに上限ギリ。家計の借金701兆で「4.7%増加」
韓国では家計負債の増加速度が問題になっており、政府当局はこれを止めるために金融機関に融資を制限するよう指導しています。一応数字目標として、家計融資の増加率を5~6%を掲げ、強力に働きかけています。ところが、韓国の五大銀行※の家計融資残高は2...

(吉田ハンチング@dcp)

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(吉田ハンチング@dcp)

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