韓国株式市場が下落に見舞われています。韓国の国民株と呼ばれる『サムスン電子』の株価がさらに下落し、ついに「7万ウォン」を割りました。
以下が2021年10月12日(火)までの日足チャートです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
本日の「始値:7万800ウォン」から「終値:6万9,000ウォン」まで「1,800ウォン」下落。これで時価総額「10.7兆ウォン」が蒸発しました。
時間軸を引いて見ると以下のようになります。
『サムスン電子』の株価は2020年12月02日水準まで落ちました。つまり、以降に上昇した時価総額分は全て失ったわけです。
韓国メディア『ソウル経済』によれば、個人投資家は2021年01月から10月12日(午前10時)までに『サムスン電子』に33兆6,587億ウォン(約3兆1,639億円)、『サムスン電子』優先株に5兆1,958億ウォン(約4,884億円)を投じた、とのこと。
さすが国民株で、投じられた金額も巨額に上っています。しかし報われていない個人投資家が多いものと思われます。
韓国メディアではまた「外国人投資家が悪い」などという言説が出るかもしれませんが、全くのお門違いです。
韓国株式市場はあくまでも新興市場。アメリカ合衆国株式市場と違い、ずっと右肩上がりが期待できるものではありませんし、リスクオフに傾けば資金が抜けるのは当然のことです。
(吉田ハンチング@dcp)