2021年11月21日(日)、韓国の文在寅大統領が急きょ「国民との対話」を実施しました。これは2019年に行って以来のこと。国民をスタジオに入れ、オンラインで質問を募集し、ライブで文大統領が答えるというイベントです。日曜日の午後19時10分から「大統領府YouTube」と「KBS 1TV」で生中継されるという熱の入れようでした。
突然なんだろう――と筆者も拝見していたのですが、特に中身はありませんでした。例えば、以下のような具合です。
●尿素問題について
「政府が非常に敏感に対応してほぼ解消した」●住宅価格の上昇について
「2・4不動産対策がもう少し早くなればもっと役に立っただろう」
「現在の韓国政府はどの政府よりも入居できる住宅量を提供した」
「今後計画している住宅の量も多い」
「供給問題は十分に解消されるだろう」
「今は不動産価格も安定した状況」
「政府の残りの期間は下落を安定させることが目標」●個人事業主の経済的困難について
「やはり個人事業主が一番困難を経験するのは賃貸料だろう」
「賃貸人が自ら賃貸料を下げた場合に、政府は多くの支援をしているが、それだけでは限界があるようだ」
このように大して面白くはないのですが、任期の終わりが近付いていることに触れた、以下の発言には要注目です。文大統領の任期は2022年05月09日まで。あと6カ月ほどです。
「私は非常に長い期間だと思う」
「最後まで緊張して臨み初心を忘れない」
次期大統領を決める選挙は2022年03月09日に行われますが、その結果をもってスグに大統領が交代するわけではありません。
文大統領はこの残り6カ月を「長い」と表現しています。
「何をするつもりなんだ」と思われませんか。
(吉田ハンチング@dcp)