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韓国政府が「先進国に入る」計画を検討。洪長官は「わしが討って出る」

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韓国はなぜか先進国と見られることに執心する不思議な国です。

韓国は「先進国」と呼ばれたい

韓国の文在寅大統領は、最近の演説(2021年12月07日)でも「韓国は国連の助けを借りて戦争の惨禍から復興し、初めて途上国から先進国に飛躍しました」と述べています。

これは『UNCTAD(アンクタッド)』(United Nations Conference on Trade and Developmentの略:国連貿易開発会議)で、韓国の所属グループを開発途上国から先進国に変更されたことを述べています。

このグループ変更は非常に文大統領にとって非常に誇らしいものだったようで、よく触れています。しかし、いくら『UNCTAD』が先進国に区分しても、あるいは自称しても「先進国」と認められないこともあります。

何度もご紹介していますが、『MSCI指数』(MSCI All Country World Index)の区分もその一つです。

「MSCI指数」では韓国は「新興国」です

韓国は、先進国ではなく「MSCI Emerging Markets Index:新興国」に分類されているのです。


↑韓国は新興国に分類されています。

⇒参照・引用元:『MSCI』公式サイト

区分は『MSCI』が毎年見直しはするのですが、変更されるにはまず「観察対象国」にならないといけません。韓国はこの先進国に区分されることを目指していたことがあったのですが、2014年に観察対象国から転落。以降はずっと新興国のままです。

――で、なぜか急に韓国政府がまた先進国区分入りを目指しているのです。

来年は先進国元年になるのか

2021年12月15日、洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は「MSCI指数の先進国編入に向けて、政府で2021年01月末まで検討する」と明らかにしました。

検討するのは別に構わないのですが、先進国区分を目指すと言ったところで、すぐにそうなるわけではないのです。前記のとおり、まず観察対象国になってMSCIがどう判断するかです。

また、洪長官は「MSCIに接触するときは、私が自身で訪問、面談するなど直接出る意向だ」とも述べています。

わしが討って出る」という意向表明ですが、長官が交渉に出たからMSCIが条件を緩和してくれるというような話ではないのです。

先にもご紹介しましたが、MSCIから以下のような項目を改善すべしといわれた――となっています。

域外のウォン取引市場がないこと
英語による説明資料が不足していること
外国人投資家の登録義務
空売りを解禁していない
etc

韓国政府が「先進国」に区分されるためにしなければならないのは、洪長官が討って出ることではなく、MSCIから出された課題をクリアすることです。

韓国の希望が叶うかどうかにご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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